OM SYSTEM/オリンパス VoiceTrek VP-10 BLK

本製品には「新ノイズキャンセル」機能が搭載されており、録音された音声に含まれる背景ノイズを低減し、よりクリアな再生を目指します。また、ポケット内での録音時に発生しやすい衣擦れ音を軽減する「擦れ音フィルター」も備わっています。ただし、スタッフのレビューでは、これらのノイズ低減機能の効果は限定的であるという意見もあり、最新のAI技術を用いた高度なノイズ除去とは異なります。日常的な使用でのノイズ低減には役立ちますが、極めて静かな環境での録音や、騒音の激しい場所でのクリアな音声記録を求める場合は、限界があることを理解しておく必要があります。

本製品には、音声を検知した時だけ自動で録音を開始・停止する「音声起動録音機能（VOX機能）」は搭載されていません。録音を開始したい場合は、手動で録音ボタンを押す必要があります。そのため、会議中の無音部分を自動的にスキップして録音データを節約するといった使い方はできません。録音したいタイミングで確実に録音を開始するには、手動操作が必須となります。

本製品は、録音した音声の再生速度を調整する機能を備えています。特に「語学学習モード」や「文字起こしモード」において、2倍速再生が可能であることが明記されています。これにより、聞き取れなかった部分を繰り返し聞いたり、内容を素早く確認したりする際に便利です。例えば、語学学習でリスニングの練習をする際や、会議の議事録を作成する際に、再生速度を調整することで効率的に学習や作業を進めることができます。

本製品には、あらかじめ設定した時間に自動で録音を開始する「タイマー録音機能」は搭載されていません。特定の時間に開始される会議や講義などを録音したい場合は、手動で録音を開始する必要があります。録音のし忘れを防ぐための自動録音機能は備わっていないため、スケジュール管理には注意が必要です。

本製品には、録音する環境（会議、講義、インタビューなど）に合わせて最適な録音設定を自動で選択する「録音シーン選択機能」は搭載されていません。録音形式やマイク設定などは、ユーザーが手動で設定する必要があります。そのため、初心者の方が特別な知識なしに、あらゆる状況で最適な音質で録音することは難しい場合があります。基本的な録音設定はシンプルですが、高度なシーン別最適化機能はありません。

本製品には、録音中に後から聞き返したい重要な箇所に目印（インデックスマーク）を付けられる機能は搭載されていません。長時間の録音データの中から特定の箇所を素早く見つけ出すための機能は備わっていないため、重要な部分を後から探す際には、再生しながら手動で探す必要があります。会議の決定事項や講義の要点などを効率的に確認したい場合には、少し手間がかかる可能性があります。