ソニー(SONY) ステレオICレコーダー FMチューナー付 4GB ICD-UX560F/S

本製品には、ノイズカットフィルターとローカットフィルターが搭載されており、録音時の不要なノイズを軽減する基本的な機能が備わっています。これにより、エアコンの音や風切り音、環境音などを抑え、人の声をよりクリアに聞き取りやすくします。ただし、最上位製品のようなAIを活用した高度なノイズキャンセル機能ではないため、極端に騒がしい環境ではノイズが残る可能性もあります。日常的な会議や講義の録音には十分な効果を発揮します。

本製品には、音声を検知した時だけ自動で録音を開始・停止する音声起動録音機能（VOX機能）は搭載されていません。そのため、録音を開始すると、無音状態が続いても録音は継続されます。これにより、録音データに無音部分が含まれることになりますが、録音開始・停止を手動で行うことで、必要な部分だけを確実に記録することができます。

録音した音声の再生速度を、0.25倍速から3.00倍速の間で細かく調整できる「DPC（Digital Pitch Control）」機能を搭載しています。この機能を使えば、聞き取りにくい部分をゆっくり再生したり、内容を素早く確認したい場合に早送り再生したりすることが可能です。特に、インタビューの書き起こしや議事録作成の際に、再生速度を調整しながら効率的に作業を進めることができます。

本製品には、あらかじめ設定した日時になると自動的に録音を開始するタイマー録音機能は搭載されていません。ラジオ番組の録音や、決まった時間に始まる講義などを自動で録音したい場合には、手動で録音を開始・停止する必要があります。録音し忘れを防ぐためには、アラームなどを活用して、ご自身で録音開始のタイミングを管理する必要があります。

本製品には、会議、講義、インタビューなど、特定の録音シーンに合わせて最適な設定を自動で適用する機能は搭載されていません。しかし、「おまかせボイス」機能により、録音環境に応じてマイク感度を自動で調整し、適切な録音レベルに設定してくれます。これにより、複雑な設定なしに、様々な状況でクリアな録音を行うことが可能です。初心者でも迷わず使いやすい設計です。

録音中に、後から聞き返したい重要な箇所に目印を付けるインデックスマーク機能は搭載されていません。長時間の録音データから特定の箇所を探す際には、再生速度調整機能などを活用して手動で探す必要があります。そのため、会議の決定事項や講義の要点などを細かくマーキングして管理したい場合には、やや不便を感じるかもしれません。