OLYMPUS リニアPCMレコーダー LS-P2 ブラック LS-P2 BLK

製品情報に、音声に反応して自動的に録音を開始・停止する音声起動録音（V-REC）機能に関する直接的な記述はありませんでした。この機能は無音部分をカットし、効率的な録音やデータ容量の節約に役立ちますが、本製品では手動での録音操作が必要となる可能性が高いです。長時間の会議などで無音部分が多い場合は、録音後に編集ソフトウェアで不要部分をカットするなどの手間が発生する可能性があります。音声起動録音機能を重視する場合は、他のモデルを検討する必要があります。

本製品には「音声フィルター」機能があり、低音域と高音域をカットして音声をクリアに強調すると記載されています。これは一般的なローカットフィルター（低周波ノイズ軽減）の役割の一部を担うと考えられます。空調音や風切り音といった低音域の環境ノイズをある程度軽減する効果が期待できますが、特化型のローカットフィルターほどの効果があるかは定かではありません。それでも、ノイズを抑えて人の声を聞き取りやすくする補助機能として役立つでしょう。完全に騒がしい環境での録音には限界がある可能性があります。

製品情報には、録音した音声の再生速度を調整できる機能についての記載がありませんでした。「声だけ再生機能」は非音声部分をスキップするものですが、再生速度自体を変更するものではありません。議事録作成時の聞き直しや語学学習で、自分のペースに合わせて再生速度を速めたり遅めたりしたい場合には、本製品単体では対応できない可能性が高いです。PCに取り込んでからソフトウェアで行うなどの代替手段が必要になります。再生速度調整機能を頻繁に利用したい場合は不向きかもしれません。

録音中に重要な箇所に目印を付け、後からすぐにその場所へジャンプできるマーカー機能に関する記載は製品情報に見当たりませんでした。長時間の録音データの中から特定の情報を探し出す際に、マーカー機能があると非常に効率的ですが、本製品ではこの機能が搭載されていない可能性があります。そのため、重要なポイントを手作業でメモしたり、録音後に全体を聞き直して探したりする必要が生じるかもしれません。議事録作成など、後から特定の箇所を確認する作業が多い場合は、この点の確認が必要です。

録音する状況（会議、講義、音楽など）に合わせて最適な録音設定を簡単に選択できるシーンセレクト機能に関する記載は、製品情報にありませんでした。本製品で録音を行う際は、マイク感度やノイズリダクションなどの設定を手動で行う必要があると考えられます。録音環境に応じた最適な設定を行うには、ある程度の知識や試行錯誤が必要になる可能性があります。複雑な設定を避け、手軽に目的に合った音質で録音したい場合は、シーンセレクト機能搭載モデルがより便利かもしれません。

本製品はmicroSDカードスロットを搭載しており、内蔵の8GBメモリに加えて記録容量を拡張できます。ただし、対応しているのはmicroSD規格（最大32GB）までであり、大容量のmicroSDXCカードには対応していません。一般的な録音用途であれば32GBでも十分な場合が多いですが、高音質での長時間録音や大量のファイルをまとめて保存したい場合は、容量が不足する可能性があります。必要に応じてカードを交換することで対応できますが、記録容量に余裕を持ちたい場合は容量上限に注意が必要です。