OM SYSTEM/オリンパス VoiceTrek VP-15 ブラック VP-15 BLK

音声起動録音（V-REC）機能は搭載されていません。周囲の音に反応して自動的に録音を開始・停止する機能はありませんので、録音開始・停止は手動で行う必要があります。会議などで無音が多い場合でも、録音は継続されるため、無駄な部分を後から編集する必要が生じます。ただし、録音レベルを自動で調整する『ボイスチェイサー』機能は搭載されており、音量のばらつきを抑えることは可能です。

広範囲の低周波ノイズを低減する一般的なローカットフィルター機能は搭載されていません。空調やプロジェクターなどの環境ノイズを効果的に除去する機能はありません。ただし、ポケット内での本体と服の摩擦音などを低減する目的の『擦れ音フィルター』機能は備わっています。これにより、ポケットに入れて録音する際のガサゴソ音は抑えられますが、一般的な環境ノイズ対策としては限定的です。

録音した音声の再生速度を調整する機能が搭載されています。特に文字起こしモード時には、会話のない部分を自動的に2倍速で再生する機能があり、効率的な聞き返し作業をサポートします。全体的な再生速度の調整範囲については情報が限られていますが、文字起こしに特化した速度調整機能は備わっていますので、議事録作成などの作業効率向上に役立ちます。

録音中に重要な箇所に瞬時に目印を付けるマーカー機能は搭載されていません。録音を聞き返す際に、特定のポイントに素早くジャンプして確認することができません。長時間の録音の中から目的の情報を見つけ出すためには、最初から順に聞くか、目視で波形などを確認する必要があります。議事録作成などで重要な決定事項などを記録したい場合には不便を感じる可能性があります。

録音シーンに合わせて最適な設定を簡単に選択できる機能に類するものが搭載されています。例えば、ポケットに入れて録音する際に適した『ポケット』モードや、文字起こし作業効率化のための『文字起こし』モードなどがあります。これらのモードを選択することで、マイク感度やノイズ処理などが状況に合わせて調整され、難しい設定を知らなくても目的に合った録音をサポートします。

microSDカードスロットは搭載されていません。本体内蔵の4GBメモリのみで記録容量を拡張することはできません。高音質設定での録音や、多数のファイルを本体に保存したい場合には、容量不足になる可能性が高いです。録音容量を気にせず使いたい場合や、データを外部メディアで管理したい場合には適していません。