SK11(エスケー11) DEVICE ワイヤーストリッパー DVC-WS170

本製品はオートタイプとして幅広いサイズ（0.2mm²～5.5mm²）に対応していますが、ワイヤーの太さを自動で正確に判断し、最適な力で剥くような高度な自動調整機能ではありません。商品説明によると、刃先のくい込み具合を調整ネジで行う方式です。ユーザーレビューでは特に細い電線で芯線を切断してしまうという報告があり、対応範囲内であっても完全に自動で調整されるわけではなく、微調整やコツが必要な場合があります。汎用的な手動調整に近い操作感と言えるでしょう。

ワイヤーの被覆を剥がす長さを一定に設定するための調整ブロックが搭載されています。このブロックを動かして位置を固定することで、複数の電線を同じ長さに揃えてストリップすることが可能です。コネクターへの接続など、正確な剥き長さが求められる作業において、作業効率と品質を向上させるのに役立ちます。繰り返し同じ長さで作業する場合に便利な機能です。

本製品は電線の被覆剥きと切断に特化したモデルであり、圧着端子をかしめるための機能は搭載されていません。圧着作業を行う場合は、別途専用の圧着工具を用意する必要があります。多機能ではありませんが、その分ワイヤーストリッパーとしての基本機能に絞った設計となっています。圧着作業が必要な場合は、別の工具が必要になることを念頭に置いてください。

電線を切断するためのカッター機能が本体に搭載されています。ワイヤーストリッパーのハンドル根元付近にある刃で、電線を必要な長さに切断することができます。これにより、被覆剥き作業の前に電線を切る際に、別のニッパーやカッターナイフに持ち替える手間が省けます。一本の工具で切断と被覆剥きの両方ができるため、作業効率が向上し、工具箱の中身を減らすことができます。

使用しないときにハンドルが開かないように固定するロック機構やストッパー機能は、製品の説明や画像からは確認できません。一般的なオートワイヤーストリッパーの中には、収納時にコンパクトになるようにハンドルを閉じたまま固定できるものがありますが、本製品にはその機能がないようです。工具箱や腰袋に入れて持ち運ぶ際は、刃が不用意に開かないよう注意が必要です。

電線の被覆を剥がした際に発生する切れ端を自動的に収集する機能は搭載されていません。ストリップ作業を行うと被覆くずがそのまま地面や作業台に落ちるため、作業場所が汚れる可能性があります。室内やきれいな場所で作業を行う際は、あらかじめ養生をするか、こまめに掃除を行う必要があります。シンプルな構造のためメンテナンスは容易ですが、後片付けの手間はかかります。