PlusQ(プラスキュー) ワインセラー 18本収納 BWC-018P

本モデルには湿度を調整・維持する機能は搭載されていません。乾燥した環境ではワインのコルクが縮み、ボトル内に空気が侵入してワインが酸化するリスクが高まります。特に日本の冬場など空気が乾燥しやすい時期や環境では、加湿器を併用するなど湿度対策を別途行うことを検討する必要があります。長期にわたってワインを保管したい場合や、コルク栓のワインを多く保管する場合は、湿度管理機能がない点に注意が必要です。

このモデルは庫内を上下2つの温度帯に分けて設定できる機能を備えています。これにより、例えば上段を白ワインに適した低めの温度、下段を赤ワインに適したやや高めの温度に設定するといった使い分けが可能です。様々な種類のワインを同時に保管したい場合に便利な機能ですが、ペルチェ式であること、加温機能がないこと、周囲温度による冷却能力の限界といった特性から、設定温度の精度や安定性には制約がある点を理解しておく必要があります。

本モデルはペルチェ（電子冷却）方式を採用しており、コンプレッサー式に比べて冷却時の機械的な振動が非常に少ないという特性があります。ワインは振動に弱く、振動が続くと熟成に悪影響を与えたり、酒石が発生しやすくなったりする可能性があります。ペルチェ式による低振動性は、ワインにとって比較的穏やかな保管環境を提供します。ただし、一部のユーザーレビューでは設置環境によっては微細な振動音が気になるとの声もあり、完全に無振動というわけではありません。

本モデルには、庫内温度が設定範囲から大きく外れた場合や、ドアが長時間開いている場合などに、アラーム音などで異常を知らせる温度異常通知機能は搭載されていません。そのため、セラーの故障や設置環境の急激な変化、ドアの閉め忘れなどによる温度トラブルが発生しても、すぐに気づくことが難しい可能性があります。大切なワインの品質を守るためには、定期的に温度表示を確認するなど、ご自身で庫内状況をチェックする必要があります。

扉のガラス部分にUVカット加工が施されているという明確な記載はありません。紫外線はワインの色や風味を劣化させる原因となるため、ガラス扉のセラーにおいては重要な機能です。このモデルを設置する際は、窓際など直射日光が当たる場所や、強い照明の近くは避けるように注意が必要です。光によるワインの劣化を防ぐため、設置場所の選定が非常に重要になります。

本モデルには、庫内の匂いを吸着・分解する脱臭機能は搭載されていません。セラー内に食品など他の強い匂いがある場合、それがワインに移ってしまう可能性があります。ワインは非常に匂いを吸収しやすい性質を持つため、庫内にはワイン以外のものを保管しないようにし、定期的に庫内を清掃するなどして、清潔な状態を保つことが推奨されます。