Raspberry Pi Zero W - ZEROKIT-D

本製品にはOSが書き込まれたmicroSDカードは付属していません。別途microSDカードを用意し、Raspberry Pi OSなどのOSイメージをユーザー自身で書き込む作業が必要です。これにより、ユーザーは好みのOSバージョンや設定を選択できますが、セットアップには一定の手間と知識が求められます。

本製品にはヒートシンクや冷却ファンなどの冷却機構は付属していません。低消費電力設計のため、一般的な軽負荷用途では問題ありませんが、CPUに高い負荷がかかる処理を長時間行う場合や、高温環境下で使用する際には、別途ヒートシンクや小型ファンを取り付けることを検討してください。これにより、熱による性能低下を防ぎ、安定した動作を維持できます。

本製品は無線LAN（Wi-Fi 802.11 b/g/n）とBluetooth 4.1を内蔵しています。これにより、ネットワークへのワイヤレス接続や、Bluetooth対応のキーボード、マウス、センサーなどの周辺機器との接続が容易に行えます。ケーブル配線を減らし、よりコンパクトなシステムを構築したい場合や、IoTデバイスとして無線通信が必要なプロジェクトに非常に便利です。

本製品にはリアルタイムクロック（RTC）機能は搭載されておらず、バッテリーバックアップにも対応していません。そのため、電源が切れると日時情報がリセットされます。ネットワークに接続されていれば起動時にNTPサーバーから時刻を取得できますが、オフライン環境で正確な日時情報を保持する必要がある場合は、別途RTCモジュールを接続するなどの対策が必要です。データロガーなど、時刻情報が重要な用途では注意が必要です。

本製品にはMicro USBポートが1つ（OTG対応）しか搭載されていません。このポートは電源供給とデータ通信を兼ねるため、複数のUSBデバイスを接続するには別途USBハブが必要になります。キーボードやマウス、USBメモリなど、複数の周辺機器を同時に使用したい場合は、USBハブの準備が不可欠であり、配線が複雑になる可能性があります。

本製品は40ピンのオスGPIOヘッダーがハンダ付け済みですが、ピン配置が色分けされているという情報はありません。GPIOピンは電子工作や外部デバイスとの接続に非常に重要ですが、ピンの役割を正確に把握するためには、別途ピン配置図を参照する必要があります。初心者の方にとっては、色分けされたピン配置の方が直感的で分かりやすい場合があります。