Raspberry Pi Raspberry Pi 5 (16GB) SC1113

本製品にはOS書き込み済みのmicroSDカードは付属していません。別途microSDカードを用意し、Raspberry Pi OSなどのオペレーティングシステムを自身で書き込む必要があります。初めてシングルボードコンピュータを使用する方や、すぐにプロジェクトを開始したい場合は、OS書き込み済みのSDカードがセットになった製品や、別途SDカードとOSイメージの準備が必要です。OSのインストール作業は比較的簡単ですが、手順を確認しておくことをお勧めします。

本製品にはヒートシンクや冷却ファンなどの冷却機構は付属していません。Raspberry Pi 5は前世代と比較して大幅に性能が向上した分、発熱量も増加しています。特に高負荷な処理を長時間行う場合や、ケースに収納して使用する場合は、熱暴走による性能低下や不安定な動作を防ぐために、別途適切な冷却ソリューション（公式の冷却ファンやヒートシンクなど）の導入が強く推奨されます。安定したパフォーマンスを維持するためには必須の考慮事項です。

本製品はデュアルバンド802.11ac Wi-FiとBluetooth 5.0 / Bluetooth 低エネルギー (BLE) を内蔵しています。これにより、無線LANルーターへの接続や、ワイヤレスキーボード、マウス、ヘッドホンなどのBluetoothデバイスとの接続が容易に行えます。ケーブル配線を減らしたい場合や、IoTデバイスとしてネットワークに接続する場合に非常に便利です。最新のWi-Fi規格に対応しているため、高速で安定した無線通信が期待できます。

本製品にはリアルタイムクロック（RTC）のバッテリーバックアップ機能に関する記載がありません。通常、Raspberry Piは電源を切ると時刻情報がリセットされますが、ネットワークに接続されていればNTP（時刻同期プロトコル）によって自動的に時刻が設定されます。しかし、オフライン環境での使用や、正確な時刻情報を電源オフ時も保持したい場合は、別途RTCモジュールとバッテリーを接続する必要があります。データロガーなど、時刻情報が重要な用途ではこの点を考慮してください。

本製品はUSB 3.0ポートを2つ、USB 2.0ポートを2つ搭載しており、合計4つのUSBポートを利用できます。USB 3.0ポートは5Gbpsの高速データ転送に対応しているため、外付けSSDや高速なUSBメモリ、Webカメラなどの周辺機器を接続する際に非常に有利です。キーボードやマウス、USBハブなどを接続しても十分なポート数があり、デスクトップPCのように複数の周辺機器を同時に使用する環境でも高い拡張性を提供します。

本製品のGPIO（汎用入出力）ピン配置が色分けされているという明確な記載はありません。Raspberry Piは電子工作やプロトタイピングに広く利用されるため、GPIOピンの役割を理解することは重要です。通常、ピン配置図は公式ドキュメントやオンラインリソースで提供されていますが、物理的に基板上で色分けされていると初心者でも配線ミスを防ぎやすくなります。この機能がない場合でも、ピン配置図を参考にすることで問題なく利用できますが、特に初めてGPIOを扱う場合は注意が必要です。