SK11(エスケー11) DEVICE ワイヤーストリッパー DVC-WS102 160mm 細線用

本製品は、より線や単線の細線サイズ（AWG16～30、0.05～1.25㎟、0.25～1.3mm）に特化しており、電線のサイズに合わせて手動で適切な刃の穴を選択して使用します。そのため、多様な太さの電線に自動で対応する機能は搭載されていません。これにより構造がシンプルになり、特定の細線サイズに対する剥離精度を高めています。汎用的な自動調整機能を必要としない、特定の細線作業に特化した設計と言えます。

被覆を剥がす長さを一定に設定するための調整機能や目安となるゲージは搭載されていません。電線をセットする際に、ユーザー自身が剥きたい長さを目視で調整する必要があります。このため、複数の電線を全く同じ長さに揃えて剥く作業には向きません。一定の長さで正確に作業したい場合は、ペンなどで目印をつけるなどの工夫が必要になります。基本的な剥離作業に機能を絞ったシンプルなモデルです。

電線の被覆剥離専用ツールであり、電線に端子を取り付けて圧着する機能は搭載されていません。裸端子や絶縁端子、接続端子などの圧着作業を行う場合は、別途専用の圧着工具を用意する必要があります。被覆剥きと圧着の両方の作業を一つの工具で済ませたい方には不向きです。機能を限定することで、本体のコンパクト化と軽量化を実現しています。

電線を切断するためのカッター機能は搭載されていません。電線を必要な長さに切る作業には、ニッパーやワイヤーカッターなどの別の工具を使用する必要があります。これにより、ストリップ刃が切断用途で劣化することを防ぎ、被覆剥離の精度維持に貢献しています。先端には簡易的なプライヤー機能がありますが、これは主に電線を掴んだり曲げたりするためのもので、切断には適していません。

使用しないときにハンドルを閉じた状態で固定するためのストッパー機能が付いています。これにより、工具箱やポケットに入れて携帯・保管する際に、不用意に刃が開いて怪我をするリスクを防ぐことができます。コンパクトに収納できるため、持ち運びにも便利です。ただし、一部のユーザーからは、ストッパーの操作がしにくかったり、使用中に外れやすかったりするという意見も報告されています。安全な保管には役立ちますが、頻繁な出し入れには多少の慣れが必要かもしれません。

剥がした被覆くずを受け止めるための収集機能は搭載されていません。作業時に剥がれた被覆が周囲に飛び散る可能性があります。そのため、作業場所の清掃が都度必要になります。電子部品が多い場所や、清潔を保ちたい場所での作業では、下に新聞紙などを敷くなどの対策をすることをおすすめします。シンプルな構造であるため、メンテナンスは容易です。