ルフィエール C24SL BASE24

本モデルには、庫内の湿度を自動または手動で調整する機能は搭載されていません。ワインの保管において理想とされる60%～80%程度の湿度を保つ仕組みがないため、特に空気が乾燥しやすい日本の室内環境では、コルクが乾燥してボトル内に空気が侵入し、ワインが酸化するリスクが高まります。湿度管理を重視する場合は、別途庫内用の湿度計を用意したり、手動で加湿するなどの対策を検討する必要があるかもしれません。長期熟成目的には不向きです。

本モデルは庫内全体が一つの温度帯として管理される設計です。庫内の場所によって多少の温度差は発生する可能性がありますが、複数種類のワインをそれぞれ異なる最適な温度で保管することはできません。例えば、赤ワインと白ワインを同時に、それぞれの適温で保管したい場合は、どちらかの温度に合わせるか、別のセラーが必要になります。多様なワインをコレクションしており、それぞれに最適な温度で保管したい方にはこの機能がない点が制約となります。

コンプレッサー式のワインセラーは、冷却時に構造上振動が発生します。ワインは振動に弱く、振動が続くと熟成に悪影響を与えたり、オリが舞いやすくなったりする可能性があります。本モデルに振動を積極的に抑制するための特別な設計や機能（防振ゴムの強化やサスペンション構造など）が搭載されているかは明確に記載されていません。スタッフレビューで静音性に関する良い評価もありますが、振動抑制については上位機種ほどの配慮はない可能性があります。

庫内温度が設定範囲から外れた場合や、扉が開けっ放しになっている場合などに、警告音や表示でユーザーに知らせる機能は搭載されていません。そのため、万が一の故障や設置環境の急激な変化、扉の閉め忘れなどによって庫内温度が変動した場合、ユーザーがそれに気づくのが遅れる可能性があります。大切なワインの品質劣化に直結する可能性があるため、定期的に庫内温度を自分で確認するなどの注意が必要です。

扉のガラスは光の透過を抑えるスモークタイプですが、ワインに特に有害とされる紫外線をspecificallyにカットする機能（UVカット加工）が施されているかは不明です。スタッフレビューや商品情報に明記されていません。一般的に、スモークガラス単体では本格的なUVカット効果は期待できない場合が多いです。窓際など日差しが差し込む場所や、強い照明の下に設置すると、光によるワインの色や風味の劣化（日光臭など）のリスクがあります。設置場所を選ぶ際には、光が直接当たらない場所を選ぶことが重要になります。

本モデルに、庫内の不要な匂いを吸着したり分解したりする脱臭機能が搭載されているかは明記されていません。ワインは匂いを吸収しやすい性質があるため、セラー内にカビや食品などの匂いがこもると、ワインの風味に悪影響を与える可能性があります。定期的に庫内を清掃し、清潔な状態を保つことが推奨されます。この機能がない場合、匂いの強いものをセラーの近くに置かないなどの注意が必要です。