PlusQ(プラスキュー) コンプレッサー式ワインセラー15本用 DWC-015C

本モデルには、庫内の湿度をワイン保管に適した状態に近づけるための保湿ユニットが付属しています。このユニットに水を補充することで、乾燥しやすい室内環境でもコルクの乾燥を防ぎ、ワインの酸化リスクを軽減する効果が期待できます。ただし、精密な湿度制御機能ではなく、シンプルな加湿方法となります。定期的な水補充の手間はありますが、特に日本の冬場の乾燥対策としては有効な機能です。湿度にこだわりたい方は湿度計を別途用意するとより安心です。

このモデルは庫内全体が単一の温度帯に設定される仕様です。複数の温度帯を設定することはできません。そのため、赤ワインと白ワイン、スパークリングワインなど、それぞれ最適な保管温度が大きく異なるワインを同時に、それぞれの理想温度で保管することはできません。異なる温度のワインを多く保管したい場合は、温度帯が複数設定できるモデルを検討する必要があります。単一種類のワインを保管する場合や、特定の温度帯で一括管理したい場合には適しています。

コンプレッサー式のワインセラーは冷却時に振動を伴うことがありますが、本モデルは静音性にも配慮した設計と謳われています。完全に無音ではありませんが、リビングなど比較的静かな場所に設置することを想定しており、振動がワインに与える影響を最小限に抑える工夫がされています。ただし、レビューには運転音が気になるという声も一部見られます。ワインは振動に弱いため、振動抑制は長期保管において重要な要素の一つですが、その効果の感じ方には個人差がある可能性があります。

庫内の温度が設定温度から大きく外れた場合に、アラーム音やディスプレイ表示によってユーザーに知らせる異常温度アラート機能を搭載しています。具体的には、設定温度から4℃以上乖離した場合に作動します。これにより、扉の閉め忘れや予期せぬセラーの不調などによる温度変化に早期に気づき、大切なワインの品質劣化を防ぐための対処を速やかに行うことができます。ワインの安全な保管をサポートする、安心のための重要な機能です。

扉にはUVカット加工が施された2枚ガラスを採用しており、ワインに有害な紫外線の侵入を90%以上カットできると謳われています。紫外線はワインの色や風味を劣化させる要因となるため、特にガラス扉のセラーにおいてこの機能は非常に重要です。窓際など光が当たる可能性のある場所に設置する場合でも、ワインが光によるダメージを受けるリスクを低減し、品質を保つのに役立ちます。2枚ガラスは断熱性の向上にも貢献します。

本モデルの商品情報や仕様には、庫内の匂いを除去する脱臭機能に関する明確な記載がありません。ワインは周囲の匂いを吸収しやすい性質があるため、庫内に食品や他の強い匂いがある場合は注意が必要です。定期的な庫内清掃や、必要に応じて市販のセラー用脱臭剤を併用することで、庫内環境を清潔に保ち、ワインへの匂い移りを防ぐ対策が推奨されます。