PlusQ(プラスキュー) コンプレッサー式ワインセラー21本用 DWC-021C

本モデルには着脱式の湿度保持ユニットが付属しており、庫内の湿度を適切な状態に保つサポートをします。特に乾燥しがちな日本の室内環境において、ワインのコルクが乾燥して縮むのを防ぎ、ワインの酸化リスクを低減する上で重要な機能です。ユニットに定期的に水を補充することで、湿度を60%～80%程度のワイン保管に適した範囲に近づけることが期待できます。湿度計は搭載されていませんが、この価格帯で湿度管理機能があるのは大きな利点と言えます。

このモデルは庫内全体の温度を一定に保つ単温度帯設計です。赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインなど、それぞれ最適な保管温度が異なるワインを同時に、それぞれの理想温度で保管することはできません。庫内温度は5℃から20℃の範囲で設定可能ですが、設定した単一の温度で管理されます。複数の種類のワインを異なる温度で保管したい場合は、別の多温度帯対応モデルを検討する必要があります。主に一種のワインをまとめて保管する場合に適しています。

コンプレッサー式のワインセラーは構造上、運転時に微細な振動が発生しやすいですが、本モデルは静音設計が施されており、振動を抑制するための工夫がされていると考えられます。ワインは振動に弱いため、振動が少ない環境で保管することで、品質の劣化や酒石の発生を防ぐ効果が期待できます。ただし、レビューでは「音が気になる」「低い振動音」という意見もあり、設置環境や個体差によっては完全に振動を感じさせないわけではないため、寝室など高い静音性が求められる場所への設置は慎重に検討が必要です。

庫内の温度が設定温度から4℃以上乖離した場合に、アラームで知らせてくれる機能を搭載しています。これにより、電源が切れたり、扉が完全に閉まっていなかったり、故障したりといった予期せぬ温度上昇や低下に早期に気づくことができます。大切なワインの品質を守る上で、温度異常を迅速に検知し対応するための重要な機能です。特にワインセラーから離れた場所に設置する場合でも、異常を知らせてくれるため安心感があります。

扉のガラスは紫外線カット率90%以上の二重構造ガラスを採用しています。紫外線はワインの色や風味を劣化させる原因となるため、この機能により窓際など光の当たる場所に設置しても、ワインが光によるダメージを受けるリスクを大幅に低減できます。二重構造であることで断熱性も高まり、庫内温度の安定にも寄与します。ワインを光から守ることは、長期保管において非常に重要であり、この価格帯のモデルに搭載されているのは評価できる点です。

商品情報には庫内脱臭機能に関する明確な記載がありません。ワインは匂いを吸収しやすいため、庫内に食品や他の強い匂いのあるものを一緒に保管することは避ける必要があります。定期的に庫内を清掃し、換気することで清潔な環境を保つことが推奨されます。脱臭機能があればより安心して様々な環境に設置できますが、本モデルではユーザー自身による換気や清掃での対応が必要です。