Razer(レイザー) Razer Basilisk X HyperSpeed

本製品には、プログラム可能なボタンが6個搭載されています。これらは左右クリック、ホイールクリックに加え、サイドボタンなどに追加されたボタンです。Razer Synapse 3ソフトウェアを使用することで、これらのボタンにゲーム内のアクション、マクロ、キーボード操作などを自由に割り当てることができます。これにより、ゲーム中の複雑な操作をマウスだけで素早く実行できるようになり、特にMOBAやMMORPG、一部のFPSなどでプレイスタイルを効率化するのに役立ちます。標準的なゲーミングマウスとしては必要十分なボタン数を備えていると言えます。

マウス上部に搭載されたDPIサイクルボタンにより、事前にRazer Synapse 3ソフトウェアで設定した複数のDPI（マウス感度）設定をゲーム中に瞬時に切り替えることが可能です。例えば、低DPIで精密なエイムを行い、ボタン一つで高DPIに切り替えて素早い視点移動や大画面でのカーソル移動を快適に行うといった使い分けができます。最大5段階のDPIステージをオンボードメモリに保存して使用できるため、様々なゲームジャンルや状況に合わせて最適な感度を柔軟に選択できます。

マウス本体にオンボードメモリを内蔵しており、Razer Synapse 3ソフトウェアで設定した最大5つのカスタムDPIステージをマウス自体に保存しておくことができます。一度設定を保存すれば、別のPCに接続した場合でも専用ソフトウェアをインストールすることなく、マウス本体のボタン操作だけで保存したDPI設定を呼び出して使用できます。これにより、ゲーム大会会場や友人宅など、普段とは異なる環境でもすぐに自分好みのDPI設定でプレイを開始することが可能です。

本製品には、マウス本体を光らせるLEDイルミネーション機能は搭載されていません。ゲーミングデバイスによく見られる派手なライティング機能はなく、シンプルな外観となっています。光るマウスでデスク周りを彩りたい、または現在の設定状態をライティングの色で視覚的に確認したいといったユーザーにとっては、この点は機能不足と感じるかもしれません。

マウス本体の重さを調整するためのウェイトシステム機能は搭載されていません。本製品は単三電池1本で駆動するため、電池込みでの本体重量は約106gとなります。この重さは単三電池のメーカーによって若干変動する可能性がありますが、ユーザーが自由に重りを追加したり取り外したりして、マウスの重量バランスを調整することはできません。軽量マウスを極度に好むユーザーや、重さを調整したいユーザーは他のモデルを検討する必要があります。

本製品は、右利きユーザー向けに設計されたエルゴノミックな形状を採用しています。手のひらに沿うような曲線的なデザインで、特に右手に自然にフィットしやすく、長時間の使用でも疲れにくいよう配慮されています。しかし、左右対称ではないため、左利きユーザーが同じ快適さで使用することは難しい形状です。左右どちらの手でも同じように使用できるマウスを探している場合は、左右対称デザインのモデルを選ぶ必要があります。