IWISS(アイウィス) ワイヤーストリッパー Φ0.25-0.8mm(30-20AMG) 細線用 FSA-0626B

本製品は自動でワイヤー径を調整する機能は搭載していません。被覆を剥くには、電線の太さに応じた適切な穴径を選択する必要があります。複数の穴径が用意されており、Φ0.25-0.8mm（AWG 20-30）の範囲に対応しています。使用する電線の太さを正確に把握し、適切な穴を選ぶことで、被覆剥き作業を行うことができます。不適切な穴を使用すると、芯線を傷つけたり、被覆が剥けなかったりする可能性があります。自動調整モデルに比べると手間はかかりますが、構造がシンプルで扱いやすいタイプです。

被覆を剥く長さを一定に設定するための調整機能や目安ゲージは搭載されていません。被覆を剥く長さは、電線を差し込む位置を自分で調整する必要があります。複数の電線を同じ長さに揃えて剥きたい場合や、正確な長さが必要な作業（コネクター圧着など）では、目分量や別途定規などを使用する必要があります。このため、作業のばらつきが生じやすく、特に初心者の方は注意が必要です。シンプルな構造ゆえにコストは抑えられていますが、精度や均一性を求める場合は、ストリップ長調整機能付きのモデルの方が便利です。

電線の被覆剥きに特化した製品であり、電線に端子を圧着する機能は搭載していません。端子を取り付ける作業を行う場合は、別途専用の圧着工具を用意する必要があります。ワイヤーストリッパーと圧着工具が一体になった多機能ツールに比べると、機能は限定されますが、その分コンパクトで軽量になっています。特定の作業のみを行いたい場合や、既に圧着工具を持っている場合には問題ありません。多機能を一本で済ませたい場合は、他の製品を検討する必要があります。

電線を切断するための専用カッター機能は搭載されていません。商品概要やレビューには先端のプライヤー部や根本部分について言及がありますが、これらは主に電線の保持や補助的な使用を想定しており、本格的な切断には適していません。レビューの中には、根本部分で針金を切断しようとして刃が欠けたという報告もあり、切断用途での使用は推奨されません。電線を必要な長さにカットするには、別途ニッパーや電工ナイフなどの適切な切断工具を使用する必要があります。これにより、ストリップ刃が保護されます。

使用しない時にハンドルが不用意に開かないように固定するためのロックストッパー機能が搭載されています。これにより、工具箱の中での収納時や、持ち運びの際に刃が開いて怪我をするのを防ぎ、安全性を高めることができます。ストッパーを解除すれば、スムーズにハンドルが開いてすぐに作業に取り掛かることができます。コンパクトに収納できるため、スペースを取らず、刃の保護にも役立ちます。基本的な安全機能として備わっています。

被覆を剥がした際に発生する切れ端（被覆くず）を自動的に収集する機構は搭載されていません。作業時には被覆くずが周囲に飛び散る可能性があるため、作業場所を選び、必要に応じて養生をするなどの対策が必要です。作業後は都度、剥がれた被覆くずを清掃する必要があります。収集機能がない分、構造はシンプルでメンテナンスの手間はかかりませんが、作業場所を常に綺麗に保ちたい場合や、精密機器の近くで作業する際には注意が必要です。