アイリスオーヤマ ワインセラー 32本 コンプレッサー式 IWC-C321A-B

本モデルに関する情報には、庫内の湿度を調整する機能や保湿ユニットについての記載がありません。一般的なコンプレッサー式ワインセラーと同様に、庫内の湿度は外気や内容物の影響を受けやすいと考えられます。ワインのコルクの乾燥を防ぎたい場合や、長期保管を目的とする場合は、別途、庫内に湿度計を設置したり、加湿用の水皿や濡らしたスポンジなどを置くといった対策が必要になる可能性があります。特に乾燥しやすい日本の室内環境では注意が必要です。

このワインセラーは庫内全体を一定の温度で管理する単温度帯モデルです。赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインなど、種類によって最適な保管温度が異なるワインを同時に保管する場合、全てのワインにとって最適な温度に設定することはできません。一般的には、最も多く保管するワインの種類や、よく飲むワインに合わせた温度設定で使用することになります。異なる温度での保管が必要な場合は、複数のセラーを検討する必要があります。

コンプレッサー式の冷却方式を採用しており、冷却時にはコンプレッサーの作動音や微振動が発生します。製品情報には、特別な振動抑制構造についての明確な記載は見当たりません。スタッフレビューでは「コンプレッサーの音は小さい」という意見がある一方で、「音が気になる」という意見もあり、個人差や設置環境によって感じ方が異なります。ワインは振動に弱いとされているため、振動に敏感な高価なワインの保管には、より高度な防振設計が施されたモデルの方が適している場合があります。

本モデルの製品情報には、庫内温度が設定範囲外になった場合や、ドアが長時間開いたままになっている場合などに、アラーム音や表示でユーザーに知らせる機能に関する記載がありません。温度の異常に早期に気づくことができないため、停電や故障、扉の閉め忘れなどが発生した場合、ワインの品質に影響が出るリスクがあります。庫内温度を定期的にご自身で確認するなどの注意が必要です。特に大切なワインを保管する場合は、この機能がない点を考慮する必要があります。

扉には3重ガラスが採用されており、断熱性は高いと考えられますが、紫外線カット機能についての明確な記載はありません。ワインは紫外線によって劣化が進むため、直射日光が当たる場所や、強い照明の近くに設置する場合は、光による影響を受ける可能性があります。窓際など明るい場所への設置は避け、可能な限り光の当たらない場所に置くことをお勧めします。UVカット機能を持つモデルに比べると、光への対策という点では劣ります。

本モデルには、庫内の空気を循環させたり、フィルターを通して不要な匂いを取り除くといった脱臭機能に関する記載がありません。庫内に食品や強い香りのものを一緒に入れると、匂いがワインに移ってしまう可能性があります。また、セラー内にカビなどが発生した場合、匂いがこもりやすいことも考えられます。ワイン本来の香りを損なわないためにも、庫内は常に清潔に保ち、匂いの強いものを近づけないように注意が必要です。