アイウィス(IWISS) ケーブル被覆剥き器 ケーブルストリッパー 丸形ケーブル シース剥き ストリップナイフ 0.5-6.0sq (φ8.0-11.0mm) ICP-240

本製品は自動でワイヤー径を判断して調整する機能は搭載していません。対応するのは外径φ8-11mmの丸形ケーブルで、刃先の食い込み深さは本体の固定溝（3段階）または付属の六角レンチを使ったイモネジ調整で手動で行う必要があります。様々な径のケーブルを扱う場合には、ケーブルに合わせて調整する手間が発生します。このため、初心者の方は慣れるまで芯線を傷つけないように注意が必要です。汎用的な自動調整機能はないシンプルな設計です。

被覆を剥く長さを一定に設定するための機能やゲージは本製品には搭載されていません。ストリップする長さは、ケーブルを工具に差し込む深さや、工具を回す回数、縦方向に引く長さによって手動で調整する必要があります。正確な長さで揃えたい作業（例えばコネクタ取り付け）には、別途マーキングするなど工夫が必要です。簡単な外被剥きであれば問題ありませんが、精度を求める場合には不向きと言えます。

本製品はケーブルの外被を剥くことに特化した工具であり、電線に端子を圧着する機能は搭載していません。端子を取り付ける作業を行う場合は、別途専用の圧着工具を用意する必要があります。多機能を求めず、シンプルなケーブルストリッパーが必要な方向けの製品です。被覆剥き作業と圧着作業を一つの工具で完結させたい方には適していません。

電線を切断するためのカッター機能は搭載されていません。必要な長さに電線を切り出す作業を行う場合は、ニッパーや電工ナイフなど、別途専用の切断工具が必要です。本製品はあくまでケーブルの外被を剥くためのツールとして設計されています。これにより、ストリップ刃が切断に使用されることによる劣化を防ぎ、被覆剥き機能の精度を保っています。

使用しない時にハンドルを閉じた状態で固定できるロック機構やストッパーは本製品には搭載されていません。常に刃が開いた状態または半開きの状態になります。工具箱に収納したり、持ち運んだりする際には、他の工具や指に刃が触れないように注意が必要です。安全な保管・携帯のためには、別途ケースなどに入れることが推奨されます。シンプルな構造ゆえにロック機能は省略されています。

被覆を剥がした際に発生するくずを受け止める収集機能は搭載されていません。作業を行う場所によっては、被覆くずが飛び散る可能性があるため、作業前に周囲を整理するか、作業後に清掃を行う必要があります。屋内や精密機器の近くでの作業の際は、特に注意が必要です。シンプルな構造で、後片付けはユーザー側で行う必要があります。