Khadas VIM1Sシングルボードコンピュータ

本製品にはOS書き込み済みのSDカードは付属していません。しかし、Khadas独自のOOWOW-Embedded Serviceが搭載されており、ネットワーク経由で直接OSをダウンロードしてインストールすることが可能です。これにより、別途OSイメージをダウンロードしてSDカードに書き込む手間が省け、比較的簡単にOSのセットアップが行えます。ただし、インターネット接続が必須となります。

商品情報にはヒートシンクや冷却ファンなどの冷却機構が付属しているとの記載はありません。高性能なSoCを搭載しているため、高負荷な処理を長時間行う場合や、密閉されたケース内で使用する場合には、別途ヒートシンクや冷却ファンなどの放熱対策を検討することをお勧めします。適切な冷却を行わないと、熱暴走による性能低下や不安定な動作を引き起こす可能性があります。

本製品は、2.4G/5Gデュアルバンド対応のWi-Fi 5 (IEEE 802.11ac/a/b/g/n)とBluetooth 5.0を内蔵しています。これにより、ワイヤレスでのネットワーク接続や、キーボード、マウス、スピーカーなどのBluetoothデバイスとの接続が容易に行えます。特にBluetooth 5.0は、従来のバージョンよりも高速で広範囲な接続が可能であり、IoTデバイスやスマートホーム連携において高い利便性を提供します。

本製品はハードウェアRTC（リアルタイムクロック）を搭載しており、電源が供給されていない状態でも正確な日時情報を保持できます。これにより、電源投入時に毎回時刻合わせをする手間が省け、データロガーやスケジュール実行など、時刻情報が重要なアプリケーションにおいて非常に便利です。ただし、バッテリーバックアップの有無については明記されていませんが、RTC搭載の記述からバッテリーによる時刻保持が期待されます。

本製品は、USB 2.0 HOSTポートを2つと、USB Type-Cポートを1つ（USB 2.0 OTGおよび5V DC IN兼用）搭載しています。合計3つのUSBポートがあるため、キーボード、マウス、USBメモリ、外付けHDDなど、複数の周辺機器を同時に接続することが可能です。これにより、デスクトップPCのような環境を構築したり、複数のデバイスを連携させたりする際に、十分な拡張性を提供します。

本製品は40ピンのGPIOヘッダーを搭載しており、電子工作や外部デバイスとの連携が可能です。しかし、商品情報にはGPIOピンが色分けされているという記載はありません。ピン配置の詳細は別途ドキュメントを参照する必要があります。初心者の方にとっては、ピンの役割を視覚的に把握しにくい可能性があるため、配線時には注意が必要です。