IWISS 細線ワイヤーストリッパー オートマルチストリッパー 0.03sq〜10sq対応 D10

本製品は0.03sq〜10sqまでの幅広い電線に対応するオートアジャスター機構を搭載しています。電線を差し込んでグリップを握るだけで、工具側が自動的に電線サイズに合わせて刃の食い込みや掴み具合を調整し、被覆を剥がす仕組みです。この機能により、様々な太さの電線を扱う際に工具の設定を変更する手間が省け、作業が効率化されます。ただし、スタッフのレビューからは、細い線では芯線を切断してしまう、硬い被覆では全く剥けないといった報告があり、対応範囲内でも電線の種類や硬さによっては自動調整がうまく機能しない、あるいは本体の剛性不足により精度が安定しない可能性があることが示唆されています。完璧な性能を求める場合は、ドイツ製の高精度な製品を推奨する旨の記載もあります。

被覆を剥がす長さを一定に設定できるストッパー（目安ゲージ）が付いています。最大25mmまで長さを調整可能です。この機能を使うことで、複数の電線の被覆を同じ長さに揃えて剥く作業が容易になります。特に、端子を取り付けたりコネクターに接続したりする場合など、被覆を剥く長さを正確に揃える必要がある作業で便利です。作業の均一性が向上し、仕上がりがきれいになるメリットがあります。任意の長さに設定し、作業効率を高めるのに役立ちます。

商品概要や仕様に「端子圧着機能装備」と記載があります。具体的な対応端子の種類やサイズ（例：裸端子、絶縁端子、オープンバレルなど）についての詳細は記載されていません。電線ストリップ後に、そのまま同じ工具で端子を圧着できるため、工具の持ち替えが不要になり、簡単な作業であれば効率的に行える可能性があります。ただし、スタッフレビューではこの機能に関する具体的な評価が見られないため、実際の圧着性能や精度については不明です。多機能である点はメリットですが、圧着作業がメインの場合は、別途専用の圧着工具の使用を検討することをおすすめします。

本製品には電線を切断するためのカッター機能が内蔵されています。商品仕様によると、10.0sqまでの電線に対応していると記載されています。ワイヤーストリッパーと一体になっているため、電線を必要な長さにカットしてからすぐに被覆を剥くという一連の作業を、工具を持ち替えることなく行うことができます。これにより、作業効率が向上します。カッター部には誤切断を防止するためのガードも付いていると記載があります。ただし、硬い材質やピアノ線などの切断には使用しないよう注意が必要です。

商品情報に、使用しない時にハンドルを閉じた状態で固定するためのロック機構やストッパー機能に関する明確な記載がありません。そのため、工具箱に収納したり、持ち運んだりする際に、意図せず刃が開いてしまう可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。ロック機能がないことは、保管時や携帯時の安全性という点では、ロック機能付きのモデルに劣ると言えます。

電線から剥がされた被覆の切れ端を受け止めるための収集ケースや機構は搭載されていません。被覆を剥く際に、切れ端が作業場所の周囲に飛び散る可能性があります。特に細かい部品がある場所や、後片付けの手間を減らしたい場合は、作業前に飛散防止の対策をするか、作業後に都度清掃を行う必要があります。シンプルな構造である反面、被覆くずの処理についてはユーザー側で対応する必要があります。