youyeetoo VisionFive 2

OSがプリインストールされたSDカードは付属していません。Debianなどの対応OSを自分で用意し、インストールする必要があります。Linuxの知識がある程度必要になるため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。OSのインストール方法については、公式wikiやコミュニティフォーラムで情報を収集する必要があります。インストールに手間はかかるものの、自分でOSを選択できるため、カスタマイズ性は高いと言えます。

ヒートシンクや冷却ファンは付属していません。高負荷な処理を行う場合は、別途冷却機構を用意する必要があります。特に、CPUの使用率が100%に近づくような処理を長時間行う場合は、熱暴走を防ぐために冷却対策が必須です。小型のヒートシンクやファンを取り付けることで、安定した動作を維持できます。冷却機構がない状態で高負荷な処理を行うと、CPUの性能が低下したり、最悪の場合、故障の原因となる可能性があります。

無線LAN（Wi-Fi）とBluetoothが搭載されています。ワイヤレスでネットワークに接続したり、Bluetooth対応の周辺機器と接続したりできます。Wi-FiはIEEE 802.11b/g/nに対応しており、一般的な無線LAN環境で使用できます。Bluetoothはバージョン5.0に対応しており、マウス、キーボード、ヘッドホンなどのBluetoothデバイスと接続できます。ただし、電波状況によっては通信が不安定になる場合があるため、注意が必要です。

RTC（リアルタイムクロック）バッテリーバックアップ機能は搭載されていません。電源を切ると時刻情報が失われるため、再起動時に時刻を再設定する必要があります。時刻を正確に保つ必要がある場合は、NTPサーバーと連携して時刻を自動設定するなどの対策が必要です。データロガーなど、時刻情報が重要な用途で使用する場合は、別途RTCモジュールを用意する必要があります。

USB 3.0ポートが2つ、USB 2.0ポートが2つ搭載されています。キーボード、マウス、USBメモリなど、複数のUSBデバイスを同時に接続できます。USB 3.0ポートは高速なデータ転送に対応しており、外付けSSDなどを接続する際に便利です。ただし、すべてのUSBポートを同時に使用すると、電力供給が不足する場合があります。電力消費の大きいデバイスを接続する場合は、セルフパワーのUSBハブを使用することをおすすめします。

40ピンのGPIOヘッダーが搭載されていますが、ピン配置はカラー表示ではありません。GPIOピンを使用するには、ピン配置図をよく確認する必要があります。GPIOピンを使用することで、LED、センサー、モーターなど、さまざまな外部デバイスを制御できます。電子工作やIoTプロジェクトに活用できますが、配線ミスには十分注意が必要です。初心者の方は、GPIOピン配置図を見ながら、慎重に配線することをおすすめします。