Khadas VIM4 Amlogic A311D2

OS書き込み済みのmicroSDカードは付属していません。しかし、Khadas独自の「OOWOW」システムが内蔵されており、ネットワーク経由で直接OSイメージをダウンロードし、簡単にインストールすることが可能です。これにより、別途PCやカードリーダーを用意してOSを書き込む手間が省け、購入後すぐにシステムをセットアップできるため、初心者でも手軽に利用を開始できます。オンラインでのOS配信機能は、SDカード付属とは異なるアプローチで利便性を提供しています。

本製品は「Coolingセット」としてアクティブ冷却ファンが付属しています。このファンは温度に応じて自動で動作するため、高負荷な処理を長時間実行する際でも、CPUやGPUの熱暴走を防ぎ、安定したパフォーマンスを維持できます。スタッフレビューでも「ファンはパワフルで廃熱にも問題ありません」と評価されており、システムの安定稼働に大きく貢献します。これにより、AI推論、メディア処理、ゲームなど、発熱しやすいアプリケーションも安心して利用できます。

Wi-Fi 6（802.11a/b/g/n/ac/ax）とBluetooth 5.1モジュールを内蔵しており、高速かつ安定した無線通信が可能です。Wi-Fi 6は従来の規格よりも高速なデータ転送と低遅延を実現し、オンラインストリーミングやネットワーク経由でのデータ転送を快適に行えます。Bluetooth 5.1は、ワイヤレスキーボード、マウス、オーディオ機器などの周辺機器との接続を容易にし、ケーブル配線を減らしてすっきりとした環境を構築できます。IoTデバイスやスマートホームハブとしての利用にも適しています。

リアルタイムクロック（RTC）を搭載しており、電源が供給されていない状態でも正確な時刻情報を保持できます。これにより、電源投入時に毎回時刻設定を行う手間が省け、データロギングやスケジュール実行など、時刻情報が重要なアプリケーションにおいて信頼性の高い運用が可能です。ただし、バッテリーバックアップに関する具体的な記載はありませんが、RTC機能の存在から、時刻保持機能は期待できます。

複数のUSBポートを搭載しており、キーボード、マウス、USBメモリ、外部ストレージなど、複数の周辺機器を同時に接続することが可能です。これにより、デスクトップPCのように多様なデバイスを接続して利用できるため、開発作業や一般的なPC用途においても高い利便性を提供します。具体的なポート数は明記されていませんが、製品画像から少なくとも2つのUSB-Aポートが確認でき、拡張性も確保されています。

GPIO（汎用入出力）ピンは搭載されていますが、ピン配置が色分けされているという明確な記載は商品情報にはありません。電子工作やプロトタイピングにおいてGPIOピンは非常に重要ですが、色分け表示がない場合、各ピンの機能や電圧レベルをデータシートなどで確認する必要があります。これにより、初心者にとっては配線ミスや誤接続のリスクがわずかに高まる可能性がありますが、経験者であれば問題なく利用できます。