nuphy Air75 V2 メカニカルキーボード

Bluetooth 5.1、付属の2.4GHzレシーバー、USB-Cによる有線接続と、3種類の接続モードに対応しています。特に2.4GHzと有線接続では1000Hzの高速ポーリングレートに対応し、応答速度が重要なゲームなどでも遅延を感じにくい設計です。最大4台のデバイスとマルチペアリングが可能で、切り替えもスムーズに行えます。様々な環境やデバイスで快適に使用できる汎用性の高さが魅力です。

Gateron製のロープロファイルメカニカルスイッチ、Aloe（リニアタイプ）を採用しています。軽い押下圧（37gf）とスムーズな打鍵感が特徴で、指への負担が少なく長時間のタイピングに適しています。カチカチとしたクリック音はなく、メカニカルの中では比較的静かですが、完全に無音ではありません。ホットスワップ対応なので、対応する別のロープロファイルスイッチに交換して打鍵感をカスタマイズすることも可能です。

テンキーを省略し、ファンクションキーや一部の編集キーを残した75%のコンパクトなANSI配列（英語配列）です。84キー構成で、標準的なフルサイズキーボードよりも大幅に横幅を抑えつつ、最低限必要なキーは確保されています。カーソルキーが分離しているため誤操作しにくい点も利点です。日本語入力にはソフトウェア的な慣れが必要ですが、省スペースでマウス操作スペースを広く取れるため、多くのユーザーにとって実用的なバランスの取れた配列と言えます。

幅316.4mm、奥行き132.5mm、高さ13.5mm（最薄部）と、メカニカルキーボードとしては非常にスリムでコンパクトなサイズです。重量も598gと軽量で、携帯性に優れています。本体裏面には3段階の高さ調整が可能なスタンドがあり、好みに合わせた傾斜をつけられます。薄型設計のため、手首を自然な角度で保ちやすく、長時間の使用でも疲れにくいエルゴノミクス効果も期待できます。

キーボードの上部フレームには高品質なアルミ素材が使用されており、優れた剛性感と高級感を兼ね備えています。底部には新しい半透明のシェルデザインを採用し、内部構造が見えるユニークな見た目です。全体のビルドクオリティは高く、キーをタイプした際のぐらつきはほとんど感じられません。丁寧な作り込みで、長く使えるしっかりとした製品です。

RGBバックライトは21種類以上の効果があり、キー操作で簡単に変更可能です。QMK/VIAに対応しており、専用ソフトウェアでキーマップの自由な変更や、イルミネーションの細かな設定、マクロ登録など高度なカスタマイズが可能です。ホットスワップ対応でスイッチ交換も容易。アルミフレーム両側のRGBサイドライトはバッテリーや接続状態を表示し視覚的に分かりやすいです。

2万円台後半という価格は一般的なキーボードと比較すると高価ですが、高品質なアルミフレーム、Gateron製ロープロファイルメカニカルスイッチ、トリプル接続（Bluetooth/2.4GHz/有線）、QMK/VIA対応、ホットスワップといった豊富な機能と高いカスタマイズ性を備えている点を考慮すると、価格に見合う、あるいはそれ以上の価値を提供していると言えます。特にQMK/VIA対応は、この価格帯の完成品キーボードでは貴重な特徴です。