youyeetoo R1 JP2-R1

本製品にはOS書き込み済みのmicroSDカードは付属していません。ユーザー自身でOSイメージをダウンロードし、microSDカードやeMMC、M.2 SSDに書き込む必要があります。これにより、好みのOSを選択できる自由度はありますが、SBCのセットアップに慣れていない初心者にとっては、初期設定に手間がかかる可能性があります。OSのインストール手順はメーカーのドキュメントやコミュニティで確認する必要があります。

本製品にはヒートシンクとシリコンシートが付属しており、CPUの熱を効率的に放熱する冷却機構が備わっています。Rockchip RK3588Sのような高性能プロセッサは、高負荷時に発熱しやすいため、冷却機構の付属は安定した動作を維持する上で非常に重要です。これにより、長時間の連続稼働やAI処理などの重いタスクを実行する際でも、熱による性能低下やシステム不安定化のリスクを低減できます。別途冷却ファンを追加することで、さらに冷却性能を高めることも可能です。

本製品はWi-Fi 5/6とBluetooth 5.0/5.2に対応したM.2モジュールを搭載可能です。これにより、ワイヤレスでのネットワーク接続や、キーボード、マウス、ヘッドホンなどのBluetooth対応周辺機器との接続が容易になります。ケーブル配線を減らし、設置場所の自由度を高めることができるため、スマートホームデバイスやIoTゲートウェイ、メディアセンターなど、様々な用途で便利に活用できます。高速なWi-Fi 6に対応しているため、大容量データの転送や低遅延が求められるアプリケーションにも適しています。

本製品にリアルタイムクロック（RTC）のバッテリーバックアップ機能が搭載されているという明確な記載はありません。通常、この機能がない場合、電源が切れるとシステムの日時情報がリセットされてしまいます。データロガーや、正確な時刻情報が不可欠な組み込みシステムなど、電源オフ時にも日時を保持する必要がある用途では、外部RTCモジュールを追加するか、ネットワーク経由での時刻同期（NTP）を設定するなどの対策が必要になります。この点は、特定の用途で利用する際に考慮すべき点です。

本製品は、USB 2.0 Type-Aポートが2つ、USB 3.0 Type-Aポートが1つ、USB 3.1 Type-Cポートが1つ（OTG/DP1.4兼用）、さらにUSB 2.0の4ピンヘッダーが1つと、合計5つのUSBポートを備えています。これにより、キーボード、マウス、USBメモリ、外付けHDDなど、複数の周辺機器を同時に接続することが可能です。特にUSB 3.0とType-Cポートは高速データ転送に対応しており、大容量データのやり取りや高速な周辺機器の接続に有利です。高い拡張性により、デスクトップPCのような使い方も実現できます。

本製品にはGPIOピンが搭載されていますが、そのピン配置が色分けされているという記載はありません。GPIOピンは電子工作やセンサー、アクチュエータとの接続に不可欠な機能ですが、色分けされていない場合、各ピンの役割（電源、GND、データ入出力など）をデータシートで確認しながら配線する必要があります。これは、特にSBCでの電子工作に不慣れな初心者にとっては、配線ミスや故障のリスクを高める可能性があります。利用の際は、必ず公式のピン配置図を参照し、慎重に作業を行うことが求められます。