Raspberry Pi Raspberrypi5 4G

本製品にはOSが書き込み済みのmicroSDカードは付属していません。別途、Raspberry Pi OSなどのオペレーティングシステムをダウンロードし、ご自身でmicroSDカードに書き込む作業が必要です。初めてシングルボードコンピュータを使用する方や、すぐにプロジェクトを開始したい場合は、別途OS書き込み済みのmicroSDカードを購入するか、PCで書き込みツールを使用して準備する必要があります。この作業は比較的簡単ですが、PC環境とインターネット接続が必要です。

本製品にはヒートシンクや冷却ファンなどの冷却機構は付属していません。Raspberry Pi 5は高性能なため、高負荷な処理を長時間行うと発熱しやすくなります。熱暴走による性能低下や故障を防ぐためには、別途専用のヒートシンクや冷却ファン、またはケース一体型の冷却ソリューションの導入を強く推奨します。特に、CPU負荷の高いアプリケーションや、密閉された環境での使用を想定している場合は、適切な冷却対策が必須となります。

本製品はデュアルバンド802.11ac無線LANとBluetooth 5.0/Bluetooth Low Energy (BLE)を内蔵しており、ワイヤレスでのネットワーク接続や周辺機器との連携が非常に容易です。Wi-Fiを利用してインターネットに接続したり、Bluetoothでキーボード、マウス、ヘッドホンなどのデバイスを接続したりできます。これにより、ケーブル配線を最小限に抑え、スマートな環境を構築することが可能です。IoTデバイスとしての利用や、ワイヤレスでのデータ通信が必要なプロジェクトにおいて、この機能は非常に便利です。

本製品はリアルタイムクロック（RTC）を搭載していますが、時刻情報を保持するためのバッテリーは付属していません。電源が切れた際に正確な日時情報を維持するためには、別途RTC用バッテリー（CR2032など）を接続する必要があります。バッテリーを接続することで、電源オフ時でも時刻がリセットされることなく、データロガーや時刻同期が重要なアプリケーションにおいて、常に正確な時間情報を提供できます。バッテリーは別途購入が必要です。

本製品はUSB 3.0ポートを2つ、USB 2.0ポートを2つ搭載しており、合計4つのUSBポートを利用できます。これにより、キーボード、マウス、USBメモリ、外付けHDDなど、複数の周辺機器を同時に接続することが可能です。特にUSB 3.0ポートは高速なデータ転送に対応しているため、大容量データのバックアップや高速な外部ストレージの利用に最適です。デスクトップPCのように使用したい場合や、多くのUSBデバイスを接続するプロジェクトにおいて、高い拡張性を提供します。

本製品は40ピンのGPIO（汎用入出力）を搭載しており、電子工作やセンサー、アクチュエータなどの外部デバイスとの接続が可能です。しかし、商品情報にはGPIOピンが色分けされているという記載はありません。色分けされたピン配置は、特に初心者にとって配線ミスを防ぎ、各ピンの役割を視覚的に理解しやすくする利点がありますが、本製品では別途ピン配置図を参照しながら作業を行う必要があります。GPIO自体は搭載されているため、電子工作の基盤としては十分活用できます。