OrangePi Zero2W H618

OSが書き込み済みのSDカードは付属していません。OSを別途用意してインストールする必要があります。Raspberry Pi OS、Ubuntu、Armbianなど、多くのLinuxディストリビューションが利用可能です。初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、OSのインストールを経験することで、Linuxの知識を深めることができます。また、カスタムOSをインストールして、特定の用途に特化させることも可能です。

ヒートシンクや冷却ファンは付属していません。CPUに高負荷がかかる処理を行う場合は、別途ヒートシンクを用意する必要があります。特に、夏場など周囲温度が高い環境で使用する場合は、熱暴走を防ぐためにヒートシンクの装着を推奨します。小型のヒートシンクでも効果はありますが、より冷却性能の高いファン付きヒートシンクも利用可能です。

無線LAN（WiFi5）とBluetooth 5.0が搭載されており、ワイヤレスでのネットワーク接続や周辺機器との接続が可能です。2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しているため、安定した通信が期待できます。Bluetoothは、キーボード、マウス、スピーカーなどのワイヤレスデバイスとの接続に利用できます。ただし、電波状況によっては通信が不安定になる場合があるため、注意が必要です。

RTC（リアルタイムクロック）バッテリーバックアップ機能は搭載されていません。電源を切ると時刻情報が失われるため、再起動時に時刻を再設定する必要があります。常時接続環境であれば、ネットワーク経由で時刻を自動設定できますが、オフライン環境で使用する場合は、別途RTCモジュールを用意する必要があります。RTCモジュールは、I2Cなどのインターフェースで接続可能です。

USBポートはUSB 2.0が1つのみです。キーボードやマウスなどの周辺機器を接続するには、USBハブが必要になる場合があります。USB 3.0ポートに比べて転送速度が遅いため、大容量データの転送には時間がかかります。USBポート数が少ないため、拡張性は高くありません。より多くのUSBポートが必要な場合は、他のシングルボードコンピュータを検討する必要があります。

GPIOピンは搭載されていますが、ピン配置はカラー表示ではありません。ピン配置図を参考にして、正しく配線する必要があります。GPIOピンを使用することで、LED、センサー、モーターなど、様々な外部デバイスを制御できます。電子工作やIoTプロジェクトに活用できますが、配線ミスには注意が必要です。初心者には少し難しいかもしれませんが、GPIOピンの使い方をマスターすることで、活用の幅が広がります。