
Geekworm X1004 PCIe NVMe 拡張ボード
の評価
商品概要
Geekworm X1004は、Raspberry Pi 5にM.2 NVMe 2280 SSDを2台接続できるユニークな拡張ボードです。Pi 5のPCIeインターフェースを利用し、安価にデュアルSSD構成を実現することで、RAID1などによるデータ冗長化の実験などが可能になります。ボードはPi 5本体の上に重ねて取り付け、付属のFFCケーブルで接続します。OSのNVMe起動にも対応(Pi 5のブートローダー要更新)。しかし、スタッフ検証により、標準的な消費電力のSSDを使用した場合に電力不足でシステムが不安定になるという重大な制約が確認されています。安定した運用には、低消費電力のSSDを選択する必要があります。
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商品スペック
サイズ・重量
機能一覧
Raspberry Pi 5に接続した高速なNVMe SSDから直接OSを起動できるようにする機能です。一般的なSDカードからの起動に比べて、OSやアプリケーションの立ち上がりが速くなり、全体的な応答性も向上します。データベースの処理や、負荷の高い作業を行う際に特に効果を発揮します。SDカードよりも耐久性も高く、24時間稼働させるような用途にも適しています。安定したシステム構築を目指すユーザーにとって、大きなメリットとなります。
本ボードはRaspberry Pi 5のPCIeインターフェースを利用しており、Pi 5本体のブートローダーが2024-05-17以降であれば、接続したM.2 NVMe SSDからのOS起動に対応しています。これにより、SDカードに比べて格段に高速な起動やシステム応答が理論上可能になります。ただし、スタッフレビューにある電力供給の制限により、特に高性能なSSDを使用した場合に安定した起動や動作が得られるかは、使用するSSDの消費電力に大きく依存します。スムーズなOS起動には、低消費電力のSSDを選ぶことが推奨されます。
NVMe SSDが高性能であるほど発生しやすい熱を効率的に逃がすためのヒートシンクやファンなどが、ボードにあらかじめ取り付けられている機能です。SSDの温度が上がりすぎると性能が低下することがありますが、この機能により温度上昇を抑え、本来の性能を安定して発揮させることができます。特に、動画のエンコードや大量のファイル転送など、SSDに連続的に負荷がかかるような作業を行う際に、速度低下を防ぎ、SSDを長持ちさせる助けとなります。
ボード自体に、接続したM.2 NVMe SSDから発生する熱を直接逃がすためのヒートシンクや冷却ファンなどの機構は搭載されていません。製品説明ではPi 5本体用の公式クーラー等との互換性に言及があるのみです。2台のSSDを搭載可能であることから、発熱量は大きくなる傾向にあります。スタッフレビューで電力不足が指摘されている点も、熱や電力供給設計が標準的なSSDには十分でない可能性を示唆しています。安定した動作には、低消費電力SSDの使用や、ケースによるエアフロー改善、SSD自体へのヒートシンク取り付けなどが別途必要になる場合があります。
拡張ボードに接続されたNVMe SSDへのデータの読み書きが行われている時に、光るLEDランプでその状態を知らせる機能です。Raspberry Pi 5が起動しているか、またはデータの処理が進行中なのかを視覚的に確認できます。システムが応答しないように見える時でも、このランプを見ればSSDが動作しているかどうかの判断材料になります。正常に動いているか、問題が発生していないかの確認に役立ちます。
本ボードに関する情報からは、接続されたM.2 NVMe SSDへのアクセス状態を示すLEDインジケーターが搭載されているという記述や写真での確認ができませんでした。そのため、SSDが現在読み書きを行っているか、または正常に認識されているかといった動作状況を視覚的に把握することは難しいと考えられます。トラブル発生時などに、SSDの動作状況を素早く確認したい場合には不便を感じる可能性があります。
拡張ボード自体に電力が正しく供給されているかどうかを、光るLEDランプで確認できる機能です。ボードをRaspberry Pi 5本体に取り付けた後、このランプが点灯しているかを見れば、物理的な接続や電源ケーブルに問題がないかを簡単にチェックできます。Raspberry Pi 5が起動しないなど、電源関連の問題が発生した場合に、原因がボードにあるのか、本体にあるのかなどの切り分けを素早く行うことができます。
本ボードに関する情報からは、ボード自体に電力が供給されているかを示すLEDインジケーターが搭載されているという記述や写真での確認ができませんでした。ボードがRaspberry Pi 5本体のPCIeコネクタから電力を受け取っているかを一目で確認できないため、取り付け後の初期確認や、電源関連のトラブルシューティング時にボードへの電力供給状況を判断するのに手間がかかる可能性があります。スタッフレビューで電力不足が指摘されていることもあり、電源状態の確認機能がないのはやや不便です。
接続された機器が必要以上に電力を消費しようとしたり、予期せぬ電気的なトラブル(ショートなど)が発生したりした場合に、自動的に回路を遮断または電流を制限して、機器を守るための安全機能です。これにより、故障したSSDやケーブルを誤って接続してしまった場合でも、大切なRaspberry Pi本体や拡張ボード自体が損傷するリスクを減らすことができます。安心してさまざまな機器を接続して使用するための保護機能です。
製品仕様や説明において、過電流保護機能に関する明確な記載がありません。電子部品である拡張ボードにおいて、予期せぬ過電流は本体や接続機器の故障につながるリスクがあるため、この機能の有無は安全性に関わる重要な要素です。スタッフレビューで電力不足によるシステムダウンが報告されていることから、少なくとも、許容量を超えた場合の適切な保護や電力制御が十分ではない可能性が考えられます。誤った接続や異常発生時の安全対策としては限定的であると推測されます。
SHOPSTAFFによる評価スコア
Geekworm X1004は、Raspberry Pi 5に2台のM.2 NVMe 2280 SSDを接続できる拡張ボードです。低価格でデュアルSSD構成を試せる点が特徴ですが、スタッフ検証では標準的なSSDを使用すると電力不足によりシステムが不安定になるという報告があり、安定稼働には消費電力の低いSSDを選ぶ必要があるという明確な制限があります。これは、上位機種が謳う安定性や高速性とは一線を画す部分です。価格帯としては入門向けですが、実用にはSSDの選定に注意が必要で、特に大容量・高性能SSDでのフル性能発揮は期待できません。主なユースケースであるNASやデータストレージ用途で安定した性能を求める場合、この電力制限が大きなボトルネックとなります。想定される使用期間を通して安定したパフォーマンスを得るには、製品仕様以上の検討(使用するSSDの消費電力確認など)が不可欠です。
ブランド・メーカー詳細
おすすめのポイント
- 手頃な価格でRaspberry Pi 5にデュアルM.2 NVMe SSD構成を構築可能
- 2台のSSDを利用できるため、RAID構成など多様なストレージ活用が検討可能 (ただし要省電力SSD)
注意点
- 安定動作には消費電力の低いM.2 NVMe 2280 SSDの選定が必須
- 標準的な消費電力のSSDや、負荷の高いファイル転送時に電力不足によるシステムクラッシュが発生する可能性が高い
- Raspberry Pi 5本体へのFFCケーブル接続時にコネクタの取り扱いに注意が必要(強い力で引っ張らない)
- 使用するRaspberry Pi 5のブートローダーを2024-05-17以降のバージョンにアップデートする必要がある
- 対応ケースが限定される可能性があるため、専用ケースの使用を検討する必要がある
おすすめな人
- Raspberry Pi 5で安価にデュアルSSD構成を試したいユーザー
- 消費電力の低いM.2 NVMe 2280 SSDを既に持っている、または用意できるユーザー
- 非クリティカルな用途でRAID構成などを試したいユーザー
- 製品の制限を理解し、トラブルシューティングに多少対応できるユーザー
おすすめできない人
- 高性能な標準的なM.2 NVMe SSDで安定した速度や動作を期待するユーザー
- ストレージの信頼性や安定性が必須の用途(重要なサーバーやデータストレージ)で使いたいユーザー
- 電力に関する知識がなく、SSDの選定基準が分からない初心者
- 手軽にNVMeストレージを増設したいだけで、デュアルSSDやRAIDに興味がないユーザー
おすすめの利用シーン
- 研究・実験目的でのデュアルSSD構成テスト
- 特定の低消費電力SSDを使用した非集中的なデータ保存
- 消費電力が非常に低い特定のIoTデバイスのデータロギング (要検証)
非推奨な利用シーン
- 高性能なNVMe SSDでのOS起動やアプリケーション実行
- 大容量のファイル転送やデータベース処理など、SSDに高い負荷がかかる用途
- 高い安定性や信頼性が求められる常時稼働サーバー
- 複数の周辺機器を接続し、Raspberry Pi 5全体の消費電力が高くなる構成
よくある質問(Q&A)
Q.このボードはRaspberry Pi 5でどのような用途に使用できますか?
Q.どの種類のSSDに対応していますか?
Q.このボード以外に別途購入が必要なものはありますか?
Q.取り付けにあたって何か注意点はありますか?
Q.スタッフの確認で電力に関する懸念が示されていましたが、使用上の注意はありますか?
Q.Raspberry Pi 5以外のモデルでも使用できますか?
SHOPSTAFF 評価ランキング
Raspberry Pi 5用多機能ケース。M.2 NVMe SSD拡張、アクティブクーラー内蔵、電源ボタン、フルサイズHDMI、USB-C背面配置に対応。
対応M.2 SSDタイプ | M.2 NVMe M Key (2230/2242/2260/2280サイズ) | 対応PCIeバージョン | PCIe x1 (Gen 不明) |
対応PCIeレーン数 | x1 | ボードサイズ | ケース一体型 mm |
コネクタタイプ | PCIe FFCコネクタ経由 | 電源方式 | Raspberry Pi 5より供給 (詳細不明) |
LEDインジケータ | 無し | ヒートシンク取付対応 | アクティブクーラー内蔵 |
Raspberry Pi 5向けのNVMe M.2 SSD拡張ボードです。複数のSSDサイズに対応し、高速なSSDストレージを安価に追加できます。OS起動も可能です。
対応M.2 SSDタイプ | M.2 NVMe M Key / B&M Key (2230/2242/2260/2280) | 対応PCIeバージョン | PCIe 3.0 |
対応PCIeレーン数 | x1 | ボードサイズ | 約95 x 65 mm |
コネクタタイプ | PCIe FFCコネクタ | 電源方式 | Raspberry Pi 5 PCIeコネクタより供給 (XH2.54 5V外部電源コネクタ有り) |
LEDインジケータ | 有り (SSDアクセス/電源待機) | ヒートシンク取付対応 | 有り (SSD上部) |
GeeekPi
P33 M.2 NVME M-Key PoE+ ハット 公式Pi 5アクティブクーラーとアルミニウムケース付き Raspberry Pi 5用
¥6,497(税込)2025-05-04 時点でのAmazonの価格です
Raspberry Pi 5向けM.2 NVMe SSD拡張ハット。PoE+給電に対応し、公式アクティブクーラーと専用アルミケースがセットになった一体型ソリューション。
対応M.2 SSDタイプ | M.2 NVMe M Key (2230/2242/2260/2280サイズ対応) | 対応PCIeバージョン | 情報なし |
対応PCIeレーン数 | 情報なし | ボードサイズ | 情報なし mm |
コネクタタイプ | 情報なし | 電源方式 | PoE+ |
LEDインジケータ | 情報なし | ヒートシンク取付対応 | 情報なし |
GeeekPi
メタルケース、N04 PCIe M.2 Key-M NVMe SSD PCIe ペリフェラルボード、Raspberry Pi 5 用、Raspberry Pi 5 公式アクティブクーラー付き
¥4,099(税込)2025-05-04 時点でのAmazonの価格です
Raspberry Pi 5用のメタルケース、N04 NVMe SSDボード、公式アクティブクーラーがセットになったキット。NVMe SSDによる高速ストレージ化と強力な冷却を同時に実現し、幅広いM.2 SSDサイズに対応。お求めやすい価格でPi 5の性能向上に貢献。
対応M.2 SSDタイプ | M.2 NVMe M Key (2230/2242/2260/2280) | 対応PCIeバージョン | Gen3 |
対応PCIeレーン数 | x1 | ボードサイズ | -サービス mm |
コネクタタイプ | PCIe FFCコネクタ | 電源方式 | -サービス |
LEDインジケータ | -サービス | ヒートシンク取付対応 | 有り (SSD上部) |
Raspberry Pi 5向けのクアッドM.2 NVMe SSD拡張ボード。2230/2242/2260/2280サイズに対応し最大4台接続可能。9V~20V PD入力に対応し、NASなどの多ストレージ用途に最適です。
対応M.2 SSDタイプ | M.2 NVMe M Key (2230, 2242, 2260, 2280サイズ対応) | 対応PCIeバージョン | PCIe |
対応PCIeレーン数 | 非公開 | ボードサイズ | 非公開 mm |
コネクタタイプ | PCIe FFCコネクタ | 電源方式 | 9V~20V 電力供給 (PD)入力 / Raspberry Pi 5 PCIeより供給 |
LEDインジケータ | 非公開 | ヒートシンク取付対応 | 非公開 |