GeeekPi N20 デュアル拡張 2242 NVMe 拡張ボード Raspberry Pi 5 用

Raspberry Pi 5がNVMe SSDからのOSブートを公式にサポートしているため、本ボードに接続したNVMe SSDを起動ドライブとして使用できます。SDカードからの起動に比べて、OSの起動速度やアプリケーションの応答性が大幅に向上し、システム全体の快適性が増します。特にサーバー用途やIO頻繁な作業で、この機能の恩恵を大きく受けられます。安定した起動性能は、様々なプロジェクトの基盤として信頼性を高めます。

本ボード自体には、接続される2基のNVMe SSDを冷却するためのヒートシンクやファンなどの機構は組み込まれていません。ボードがRaspberry Pi 5本体の底部に配置され、公式アクティブクーラーはPi 5のCPU上部に取り付けられるため、SSDへの直接的な冷却効果は限定的です。NVMe SSDは高速アクセス時に発熱しやすいため、特に高負荷な連続使用時にはSSD温度が上昇し、性能低下や故障の原因となる可能性があります。SSDの安定動作と長寿命化のためには、別途適切な冷却対策（例: 薄型ヒートシンクやケース内のエアフロー確保）を検討する必要があります。

ボード上に、接続されたNVMe SSDへのデータアクセス（読み書き）が行われている際に点滅するLEDインジケーターが搭載されています。これにより、システムが正常に動作しているか、ストレージへのアクセスが活発に行われているかなどを視覚的に把握できます。Pi 5が応答しない場合などに、SSDが認識されているか、またはビジー状態であるかを確認するための手がかりとなり、トラブルシューティングに役立ちます。

ボードへの電源供給状態を示すLEDインジケーターが搭載されています。Raspberry Pi 5本体から（PCIe FFCおよび40ピンGPIO経由で）本ボードに電力が供給されているかどうかが一目で分かります。ボードを取り付けた後の初期確認や、システムが起動しないなどの電源関連のトラブルが発生した場合に、ボードが正しく通電しているかどうかを素早く確認でき、原因の特定に役立ちます。

本製品の仕様情報からは、接続された機器（NVMe SSDなど）やボード自体を過電流から保護するための回路が搭載されているか確認できませんでした。一般的に電子部品には過電流保護があると安全性が高まりますが、本製品にあるかどうかは不明です。予期せぬ電気的な問題が発生した場合の安全対策については、仕様を確認するかメーカーに問い合わせる必要があります。保護機能がない場合、異常発生時に機器が損傷するリスクが高まる可能性があります。