haisstronica ワイヤーストリッパー HX1519-JP

本製品は自動ワイヤー径調整機能を搭載しています。ワイヤーをツールにセットしてハンドルを握るだけで、内蔵された機構が電線の太さを自動的に感知し、最適な力で被覆を剥がしてくれます。これにより、手動でワイヤーサイズに合わせた調整を行う必要がなく、様々な太さのワイヤー（AWG 22-10など）を素早く手軽にストリップできます。特にDIY初心者の方や、複数のサイズのワイヤーを頻繁に扱う方にとって、調整の手間が省けるため非常に便利で、作業効率の向上に貢献します。ただし、非常に硬い被覆の電線（例: 一部のVVFケーブル）など、一部の特殊なケースでは対応しきれない場合もあります。

ワイヤーから被覆を剥がす長さを一定に設定するためのストリップ長調整機能（アジャスター）が付いています。本体側面にゲージまたは調整可能なストッパーがあり、これをセットしたい剥き長さに合わせて調整することで、毎回同じ長さで被覆を剥くことができます。複数の電線を同じ長さに揃えたい場合や、コネクターや端子の仕様で剥き長さが決まっている場合に非常に役立ちます。剥きムラを防ぎ、きれいで均一な仕上がりにすることで、配線作業の品質を高めることができます。アジャスターは簡単に位置を調整できるタイプが多く、作業内容に合わせて柔軟に対応可能です。

ストリップや切断だけでなく、電線に端子を取り付ける圧着作業も行える機能が搭載されています。ハンドルの付け根付近に圧着用のダイ（溝）が設けられており、絶縁端子や裸端子などのサイズに合わせて使用します。この機能があれば、ワイヤーストリッパー、カッター、圧着工具と複数のツールを持ち替える必要がなく、この一本で主要な電気配線作業を完結させることができます。特にDIYや簡単な修理作業など、多様な作業を少ない工具で行いたい場合に非常に便利です。ただし、専用の圧着工具に比べると、対応できる端子の種類やサイズに制限があったり、圧着の精度がやや劣る場合もあります。

電線を切断するためのカッター機能が内蔵されています。通常、ストリップ機構とは別の場所に切断用の刃が配置されており、電線を適切な位置にセットしてハンドルを握ることで、必要な長さに電線を切り出すことができます。配線作業においては、まず電線を必要な長さにカットしてから被覆を剥き、端子を取り付けるという一連の作業がよくあります。このツールのようにカッター機能が一体になっていると、別のニッパーや電工ナイフを用意する手間が省け、スムーズに作業を進めることができます。ただし、対応できる電線の太さには制限があり、太いケーブルの切断には向かない場合があります。

本製品には、使用しない時にツールを閉じた状態で固定するロック機構は搭載されていません。そのため、工具箱や腰袋に入れて持ち運ぶ際、または保管時にハンドルが開いた状態になる可能性があります。これにより、他の工具との干渉や、不用意に刃に触れてしまうリスクがあります。安全に保管するためには、他の工具とは分けて収納したり、刃の部分にカバーを付けるなどの配慮が必要となる場合があります。使用後にハンドルが完全に閉じる構造であれば、ある程度のコンパクトさは保たれますが、刃が完全に隠れるわけではないため注意が必要です。

ワイヤーをストリップした際に発生する被覆の切れ端（くず）を受け止めるための収集機能（例えば、小さなケースなど）は搭載されていません。被覆を剥くと、その場で被覆くずが落下したり飛び散ったりする可能性があります。特に屋内や精密機器の近くで作業を行う場合は、作業場所が汚れたり、被覆くずが機器に入り込んだりしないように注意が必要です。作業後は、都度ブラシなどで周囲を清掃する必要があります。収集機能がないシンプルな構造のため、本体の軽量化やコスト削減には寄与していると考えられますが、作業後の片付けの手間は増える可能性があります。