CHAANG ワインセラー 12本

本製品は「恒温保湿」「温度と湿度が一定の模造ワインセラー」といった記載があり、湿度を保つ機能（保湿機能）があると判断できます。ワインのコルクは乾燥すると縮んでしまい、外の空気が入ってワインが酸化する原因となります。保湿機能があることでコルクの乾燥を防ぎ、ワインをある程度良好な状態で保管する助けとなります。ただし、最上位機種のような湿度を精密に調整する機能ではない可能性があります。日本の乾燥しやすい室内環境では、この保湿機能があるだけでもワインの品質維持には一定の効果が期待できます。

このモデルは12本収納の小型セラーであり、製品情報に複数の温度帯を設定できるという記載はありません。庫内全体を一定の温度に保つ「単温度帯」仕様と考えられます。赤ワインと白ワイン、スパークリングワインなど、それぞれ最適な保管温度が異なるワインを同時に保管する場合、どちらかの温度に合わせるか、他の方法で保管する必要があります。多様な種類のワインを同時に、それぞれ最適な温度で保管したい方には不向きです。

製品情報に「低騒音で静かな動作環境にあり」「静かな睡眠環境」といった記載があり、振動を抑える配慮がされていると判断できます。ワインは振動に弱く、振動によって劣化が進んだり、澱（おり）が発生しやすくなったりすることが知られています。特にコンプレッサー式セラーは冷却時に振動が発生しやすいため、振動抑制機能は重要です。本製品がどの程度振動を抑えられるかは詳細不明ですが、ある程度の対策はされていると考えられます。

製品情報に庫内温度が設定範囲から外れた場合に知らせてくれる温度異常通知機能に関する記載はありません。したがって、この機能は搭載されていないと考えられます。扉の閉め忘れやセラーの不調などで庫内温度が変化しても、すぐに気づくことが難しい場合があります。大切なワインの品質劣化を防ぐためには、定期的に庫内温度を確認するなどの注意が必要です。

製品情報に「二層断熱ガラスドア」「紫外線から保護」という記載があり、扉に紫外線（UV）カット加工が施されていると判断できます。紫外線はワインの色や風味を劣化させる要因の一つです。ガラス扉のセラーの場合、窓際などの明るい場所に置くと光の影響を受けやすいため、UVカット機能があると光によるダメージからワインを守ることができます。二重ガラスは断熱効果も期待でき、庫内温度の安定にも寄与します。

製品情報に庫内の匂いを取り除く脱臭機能に関する記載はありません。ワインは非常に匂いを吸収しやすい性質があるため、庫内に食品など他の匂いがあるとその匂いがワインに移ってしまう可能性があります。脱臭機能がない場合は、セラー内を清潔に保ち、匂いの強いものを近くに置かないなどの配慮が必要です。定期的な清掃も重要になります。