PLEAVIT ワイヤーストリッパー 電線皮むき工具 WFC241106-01

この製品は、電線のサイズに合わせてブレード（刃）の高さをユーザー自身が手動で調整する方式です。自動でワイヤー径を判断し調整する機能はありません。幅広いサイズのワイヤー（1mm-25mm）に対応するためには、この手動でのブレード高調整が必須となります。正確に調整しないと芯線を傷つけたり、被覆が剥けなかったりします。一度設定すれば同じサイズのワイヤーには使えますが、異なるサイズを扱うたびに調整が必要です。初心者には少し難しく感じるかもしれません。

被覆を剥く長さを一定に設定するための調整機能や目安となるゲージは搭載されていません。ワイヤーを差し込む位置で剥く長さを決めますが、これを正確に繰り返し行うにはユーザーの習熟が必要です。複数の電線を同じ長さに揃えて剥きたい場合や、コネクター接続などで正確な長さが必要な場合は、自分で印をつけるなどの工夫が必要になります。自動ストリッパーにあるような簡単な設定で剥き長さを揃える機能はありません。

電線の被覆剥きに特化した単機能モデルのため、電線に端子を圧着するための機能は搭載されていません。圧着作業を行う場合は、別途、対応する端子用の圧着工具を用意する必要があります。この製品だけで電線加工の全ての工程を完結させることはできません。圧着作業も頻繁に行う場合は、圧着機能付きのマルチツールや専用の圧着工具の検討をおすすめします。

電線を必要な長さに切断するためのカッター機能は搭載されていません。被覆を剥く前の電線切断作業には、ニッパーやワイヤーカッターなど、別途専用の工具を使用する必要があります。この製品の刃は主に被覆をカットすることに特化しており、電線自体を切断するようには設計されていません。切断とストリップを一つの工具で済ませたい場合は、複合機能を持つモデルを検討する必要があります。

この製品は卓上固定を前提とした手動式のワイヤーストリッパーであり、ハンドルや本体を折りたたんで固定するようなロック機構は搭載されていません。使用しないときや保管時にコンパクトにしたり、刃が不用意に開くのを防いだりする機能はないため、保管場所には注意が必要です。主に据え置きでの使用を想定した設計となっています。携帯用の工具ではないため、ロック機構の必要性は低いと言えます。

ワイヤーから剥がされた被覆の切れ端を受け止めるための収集ボックスやトレイといった機構は搭載されていません。作業時には被覆くずが周囲に散らばる可能性があるため、作業場所の下にシートを敷くなどの対策が必要になる場合があります。また、作業後には必ず清掃が必要です。シンプルな構造を優先しているため、被覆くずの処理についてはユーザー自身が行う必要があります。