Olycism ボイスレコーダー 16GB 小型 icレコーダー TF-52

本製品はVOR音声検知機能を搭載しており、周囲の音量に合わせて自動的に録音を開始・停止できます。これにより、無音時間の録音を省き、必要な会話部分だけを効率的に記録することが可能です。7段階で感度調整ができるため、周囲の騒音レベルに合わせて設定を最適化し、誤作動や録り逃しを減らすことができます。会議や講義で無音の時間が頻繁にある場合に、メモリ容量とバッテリーを節約しながら重要な部分だけを記録するのに役立ちます。

低周波の環境ノイズ（エアコンの動作音や風切り音など）を特異的にカットするローカットフィルター機能は搭載されていません。ただし、AGCノイズ低減技術やノイズキャンセレーション調整機能は備わっており、ある程度の環境ノイズを抑制し、音声をクリアにする効果は期待できます。しかし、特定の低周波ノイズが気になる環境では、ローカットフィルター機能を持つモデルに比べて性能が劣る可能性があります。

録音した音声ファイルの再生速度を調整できる変速再生機能を搭載しています。これにより、聞き取りにくい箇所をゆっくり再生して内容を正確に把握したり、全体を早送りで効率的に聞き返したりすることが可能です。議事録作成時の確認作業や、語学学習におけるリスニング練習など、目的に合わせて再生スピードを柔軟に変更できるため、非常に便利な機能です。

録音中に重要なポイントに目印を付け、後から素早くアクセスするためのマーカー機能は搭載されていません。そのため、長時間の録音データの中から特定の話題や決定事項を探し出す際には、手動で再生位置を進める必要があります。議事録作成やインタビュー内容の整理など、後から特定の箇所を聞き返す機会が多い用途では、効率が低下する可能性があります。

録音環境（会議、講義、音楽など）に合わせてマイク感度やノイズリダクションなどの設定をまとめて最適化できるシーンセレクト機能は搭載されていません。録音設定の調整は個別の項目で行う必要があります。様々な環境で録音する際に、毎回手動で設定を変更する必要があるため、操作の手間がかかる場合があります。初心者には最適な設定を見つけるのが難しい可能性もあります。

外部メモリであるmicroSDカードに対応するスロットは搭載されていません。録音データの保存は本体の内蔵16GBメモリのみとなります。内蔵容量を超える長時間の録音や、高音質設定（1536kbpsなど）での録音を頻繁に行う場合、容量不足になりやすく、こまめなデータ転送や削除が必要になります。容量を気にせず多くのデータを保存したい方には不向きです。