CGZWFERA コーヒーマシン

本製品は「スチームフォーミング装置」を搭載しており、これによりミルクを泡立てることが可能です。しかし、牛乳パックなどをセットしてボタン一つでフォームミルクを自動生成する全自動機能ではなく、多くの場合、手動でスチームワンドを操作してミルクを泡立てるタイプとなります。本格的なラテアート用のキメ細かいミルクを作るには慣れが必要ですが、簡単なカプチーノやラテのミルクを用意することは可能です。全自動タイプに比べて手軽さでは劣りますが、自分でミルクを操作する楽しさや、スチームノズルの手入れの手間（使用後の拭き取りなど）が発生します。

本製品の定格容量は240mlと記載されており、一般的なエスプレッソマシンとしては比較的小容量です。高圧抽出で高品質なエスプレッソ（通常1杯30-60ml）を2杯同時に淹れるというよりは、1杯分ずつ丁寧に抽出するか、またはルンゴ（ロングコーヒー）のようなメニューに対応している可能性が高いです。仕様に複数杯同時抽出に関する明確な記載がないため、基本的には1杯ずつの抽出と考えて良いでしょう。家族や来客が多い場合など、連続して何杯も淹れる必要があるシーンでは、やや時間がかかるかもしれません。主に一人で利用するのに適したモデルと言えます。

コーヒー抽出とは別に、温かいお湯を出すための専用機能は、製品情報からは確認できませんでした。お湯が必要な場合は、別途電気ケトルなどでお湯を沸かす必要があります。エスプレッソマシン一台で様々な用途に使いたい、例えば紅茶やインスタントスープなども手軽に作りたいという方にとっては、この機能がない点は考慮が必要です。基本的なエスプレッソ抽出とミルクのスチーム機能に特化したシンプルな設計と言えます。

製品情報にカップウォーマー機能に関する記載はありませんでした。多くの家庭用エスプレッソマシン、特にエントリーモデルではこの機能は省略される傾向にあります。エスプレッソは抽出された後の温度変化に敏感なため、事前にカップを温めておくと、より美味しく楽しむことができます。このマシンを使用する際は、抽出前に手動でお湯などでカップを温める一手間を加えることをお勧めします。これにより、コーヒー本来の香りと温度をより長く保つことができます。

本製品の仕様から、抽出ユニットが取り外して直接水洗いできるタイプであるかは確認できませんでした。多くの低価格帯モデルでは抽出ユニットが固定されており、専用の洗浄剤を使ったクリーニングが必要になります。製品説明には「ボイラー振動処理によりスケールが付きにくい」との記載がありますが、日々の手入れとしては、カス箱や水タンク、ドリップトレイの清掃が基本となるでしょう。抽出ユニットが固定式の場合、内部を隅々まで手で清掃するのは難しく、定期的な洗浄剤でのクリーニングが重要になります。メンテナンスの手間は、脱着式に比べるとややかかる可能性があります。

本製品はディスプレイ上のタッチアイコンで「開始時間、カップサイズ、抽出強度」を選択できると記載されています。これは、淹れるコーヒーごとに基本的な設定を調整できることを示唆しており、ある程度のプログラム設定機能があると言えます。ただし、複数の設定をユーザープロファイルとして記憶させておけるかなど、詳細なカスタマイズや保存機能のレベルは不明です。毎回設定を調整する必要があるか、一度設定すれば固定されるのかなどは、取扱説明書で確認する必要がありますが、全く設定ができないわけではない点は評価できます。