TASCAM DR-05 VERSION2

本製品には、録音レベルの急激な変動を抑えるピークリダクション機能や、エアコンの動作音などの低音域ノイズをカットするローカットフィルターが搭載されています。これにより、ある程度のノイズ環境下でもクリアな録音をサポートします。しかし、最新のAI技術を用いた高度なノイズ除去機能は搭載されていないため、非常に騒がしい環境での使用では、周囲の音を拾いすぎる可能性があります。

本製品には、音声が検知された時のみ録音を開始する音声起動録音機能（VOX機能）は搭載されていません。録音を開始するには、手動で録音ボタンを押す必要があります。そのため、無音部分の録音をスキップしてデータ容量を節約する、といった使い方はできません。

「VSA（Variable Speed Audition）」機能が搭載されており、録音した音声の再生速度を、音程を変えずに0.5倍から1.5倍まで調整できます。これにより、聞き取りにくい部分をゆっくり再生したり、内容を素早く確認したい場合に便利です。音楽の練習や語学学習など、細部まで確認したい場面で非常に役立ちます。

本製品には、指定した時間に自動で録音を開始するタイマー録音機能は搭載されていません。録音を開始するには、常に手動で操作する必要があります。そのため、ラジオ番組の録音や、決まった時間に始まる講義などを自動で録音したい場合には対応できません。

本製品には、会議、講義、インタビューなどの録音シーンに合わせて最適な設定を自動で適用する「録音シーン選択機能」は、明確には搭載されていません。しかし、「クイックメニュー」を搭載しており、簡単な操作で様々な設定を調整できるため、ユーザーが用途に応じて設定を切り替えることで、それに近い効果を得ることは可能です。

録音中に重要な箇所に印を付けるインデックスマーク機能は、本製品には搭載されていません。そのため、長時間の録音データの中から特定の箇所を探し出す際には、再生しながら手動で探す必要があります。これは、会議の議事録作成などで、発言の区切りなどをマークしておきたい場合には不便を感じる可能性があります。