Nikon Coolpix l340

本製品はCCDセンサーを搭載していますが、具体的なセンサーサイズは明記されていません。しかし、2015年製のコンパクトデジタルカメラのCCDセンサーは一般的に1/2.3型程度が主流であり、最新の1.0型CMOSセンサーと比較すると、画質面で大きく劣ります。特に暗所でのノイズ耐性や、背景を美しくぼかす表現力において差が出ます。高画質を求めるユーザーには不向きです。

広角端の開放F値がF5.9と非常に暗く、望遠端のF値がF3.1と記載されています。一般的に広角端の方が明るいレンズが多い中で、このF値は光量の少ない場所での撮影において不利です。シャッタースピードを稼ぎにくく、ISO感度を上げる必要があり、結果としてノイズの多い写真になりやすいでしょう。明るい屋外での撮影が主な用途となります。

コントラスト検出方式のAFを搭載しており、静止画撮影においては一般的な精度を発揮します。しかし、動きの速い被写体や暗い場所での合焦速度は、最新の位相差AFやハイブリッドAF、瞳AFなどを搭載した機種に比べて劣る可能性があります。特に連写性能が低いというスタッフレビューもあり、動体撮影には不向きです。

シンプルなメニューシステムとオート撮影機能が中心であり、カメラ初心者でも直感的に操作しやすい設計です。しかし、絞りやシャッタースピード、ISO感度などを細かく設定できるマニュアル露出機能に関する記載がなく、高度な写真表現を追求するカスタマイズ性は限定的であると考えられます。可動式液晶も非搭載です。

2015年製のCCDセンサー搭載機で、720p動画撮影、F5.9の暗いレンズといったスペックを考慮すると、現在の市場価格61,285円は非常に高価です。特に動画性能や連写性能は現代のスマートフォンにも劣るレベルであり、この価格帯で最新のコンパクトデジタルカメラと比較すると、機能面での見劣りが顕著です。コストパフォーマンスは低いと言わざるを得ません。