RODE VideoMic Pro Rycote VMPR

本製品は「スーパーカーディオイド極性ポーラパターン」と明記されており、単一指向性の一種に特化しています。これにより、マイク正面の音源に焦点を当て、周囲の雑音を効果的に低減する設計ですが、指向性を全指向性や双指向性などに切り替える機能は搭載されていません。そのため、特定の音源をクリアに録音する用途には最適ですが、複数の方向からの音を拾いたい場合や、環境音を広く収録したい場合には不向きです。

本製品には、マイク背面にあるレベルコントロールによってゲイン調整機能が搭載されています。「-10dBレベル減衰機能(PAD)」と「+20dBレベルブースト」の切り替えが可能で、これにより入力される音の大きさに応じて適切な録音レベルを設定できます。大音量のライブ会場やモータースポーツの収録では音割れを防ぎ、DSLRカメラのプリアンプレベルを弱めてノイズを効果的に減少させたい場合にはブースト機能が役立ちます。これにより、様々な録音環境でクリアでバランスの取れた音声を収録することが可能です。

本製品には「ウインドシールド同梱」と明記されており、ポップガード機能が備わっています。このウインドシールドは、マイクに息や風が直接当たることで発生する「ポップノイズ」（破裂音）や風切り音を効果的に軽減します。特に、屋外での撮影や、マイクに近づいて話すVlogなどのシーンでは、この機能が非常に重要となります。これにより、不要なノイズを抑え、よりクリアで聞き取りやすい音声を収録することができ、コンテンツの品質向上に貢献します。

本製品には「一体化したRycote(R) Lyre(R) ショックマウント」が搭載されています。このショックマウントは、マイク本体が受ける物理的な振動（カメラの操作音、レンズの駆動音、設置面からの衝撃など）を吸収し、それらが音声として録音されるのを防ぐ役割を果たします。耐久性の高い熱可塑性プラスチックの単一素材から構築されており、たるみや摩耗を軽減しながら、優れたアコースティック・サスペンション能力を提供します。これにより、安定したクリアな音質での録音をサポートし、プロフェッショナルな映像制作にも対応できる品質を実現します。

本製品には、マイク背面にあるスイッチで「ハイパスフィルターを80Hzに設定することもできます」と記載されており、ローカットフィルター機能が搭載されています。この機能は、エアコンの稼働音、冷蔵庫のモーター音、遠くの交通音など、録音時に発生しやすい不要な低周波ノイズをカットするのに役立ちます。特に室内での録音や、風の強い屋外での撮影において、これらの低音ノイズを軽減することで、人の声や楽器の音をよりクリアに際立たせ、聞き取りやすい音声を収録することが可能になります。

本製品の商品情報には、マイク本体にヘッドホンを接続して録音中の音声をリアルタイムで確認できる「ダイレクトモニタリング機能」に関する記載がありません。そのため、この機能は搭載されていないと判断されます。録音中の音量バランスや音質を直接マイクで確認したい場合は、カメラやレコーダー側のモニタリング機能を利用するか、別途オーディオインターフェースなどを介してモニタリング環境を構築する必要があります。この点は、特に録音中に細かな調整を行いたいユーザーにとっては考慮すべき点となります。