ottostyle.jp ワインセラー 容量 33L セパレート 2段式 【最大 12本収納 スリム】 家庭用 ペルチェ方式 タッチパネル 紫外線 UV カットガラス (上下2段式で設定温度を管理可能) a12632

本モデルには、庫内の湿度を自動で調整する機能や、加湿を補助する機能はありません。ワインのコルクが乾燥して収縮し、ボトル内に空気が入り込んでワインが酸化するリスクがあるため、特に乾燥しやすい環境や長期保管には注意が必要です。湿度管理機能はこの価格帯のペルチェ式ワインセラーでは搭載されていないことが一般的であり、機能を求める場合は上位モデルやコンプレッサー式を検討する必要があります。簡易的な保管や短期間での消費を目的とする場合に適しています。

本モデルは庫内を上下2段に分かれており、それぞれ独立して温度設定が可能です。上段は12℃～18℃、下段は8℃～18℃の範囲で設定できます。これにより、赤ワイン（適温14～16℃）と白ワイン（適温9～10.5℃）など、最適な保管温度が異なるワインを同時に、それぞれの適温に近い環境で保管することができます。これは同じペルチェ式セラーでも単温度帯のモデルが多い中で、この価格帯としては便利な機能と言えます。ただし、温度安定性についてはペルチェ方式の特性上、外気温の影響を受ける点は留意が必要です。

本モデルは冷却方式にペルチェ式（電子サーモモジュール方式）を採用しています。ペルチェ式はコンプレッサーのような機械的な動作部分が少ないため、冷却時に発生する振動が非常に少ないという特長があります。ワインは振動に弱く、振動が続くと熟成に悪影響を与える可能性があるため、振動が少ない環境での保管は望ましいです。ただし、庫内ファンの作動音や、冷却モジュール自体の微細な振動は発生します。コンプレッサー式のセラーのような大がかりな防振設計は不要ですが、構造上自然と振動が少ない点が本方式のメリットの一つです。

本モデルには、庫内の温度が設定範囲から大きく外れた場合や、扉が開けっ放しになっている場合などに、警告音や表示で異常を知らせる温度異常通知機能は搭載されていません。そのため、設置場所の環境変化や機器の不調、扉の閉め忘れなどによる温度トラブルが発生しても、ユーザー自身が定期的に温度を確認する必要があります。大切なワインの品質劣化を防ぐためには、温度計を別途設置するなどして、庫内温度をこまめに管理することが推奨されます。この機能は比較的高価格帯のモデルに搭載されることが多い機能です。

本モデルの扉にはUVカット加工が施されたガラスが使用されています。ワインは直射日光や室内の照明に含まれる紫外線によって、色や風味が劣化する「日光臭」が発生するリスクがあります。特にガラス扉のセラーは光を通しやすい構造のため、このUVカット機能はワインを光によるダメージから保護する上で重要な役割を果たします。完全に光を遮断するソリッド扉に比べると遮光性は劣りますが、庫内が見えるという利便性を保ちつつ、ワインの品質を守る工夫がされています。

本モデルには、庫内の空気を循環させたり、フィルターを通して不要な匂いを取り除いたりする脱臭機能は搭載されていません。ワインは匂いを吸収しやすいため、庫内に食品やカビなどの匂いがあると、ワインに移ってしまう可能性があります。定期的に庫内を清掃・換気するなどして、清潔な状態を保つ必要があります。この価格帯の小型セラーでは脱臭機能は一般的ではありませんが、ワインの保管環境においては、常にクリーンな空気を保つことが望ましいです。