ieGeek 826-X

300万画素（1296p）の解像度は、この価格帯の室内用カメラとしては十分な鮮明さですが、最上位製品の4K解像度と比較するとディテール表現に差があります。価格帯を考慮すると、この画質は妥当であり、日常的な見守りや簡易的な防犯用途には十分です。

microSDカードによるローカル保存と、有料のクラウドストレージ保存の両方に対応しており、ユーザーは自身のニーズや予算に合わせて保存方法を選択できます。この柔軟性は多くのユーザーにとって利便性が高いですが、最上位製品と比較して特別な優位性はありません。価格帯を考慮すると標準的な機能と言えます。

動体検知、サウンド検知、顔認識、自動追跡といった機能を備えていますが、自動追跡は左右のみで上下には対応せず、検知機能の精度や応答性についても一部ユーザーから遅延や誤作動の報告があります。最上位製品のような高度な精度や信頼性には及ばない可能性がありますが、価格帯を考慮すると、基本的な検知機能は備わっています。

内蔵マイクとスピーカーにより、スマートフォンアプリを通じてカメラ設置場所との双方向音声通話が可能です。離れていてもペットに話しかけたり、家族とコミュニケーションを取ったりすることができます。この機能は多くの室内カメラに搭載されており、本製品も標準的な性能を備えています。価格帯を考慮すると十分な機能です。

専用アプリを通じてスマートフォンとの接続設定は比較的簡単に行えます。ただし、2.4GHz Wi-Fiのみに対応しており、5GHz帯には接続できない点は、環境によっては接続速度や安定性に影響を与える可能性があります。PCからの操作には対応しておらず、利用はスマートフォンが中心となります。この点は、最上位製品と比較した場合の制限事項です。

ieGeekは比較的新しいブランドであり、長期的な製品サポートやファームウェアアップデートの継続性については、大手メーカーと比較すると未知数な部分もあります。3年保証が付帯している点は評価できますが、価格帯を考慮すると、最上位製品のような絶対的な信頼性やサポート体制は期待できない可能性があります。しかし、この価格帯の製品としては、一定の信頼性を持つメーカーと言えます。

2459円という非常に手頃な価格でありながら、300万画素の高画質、パン・チルト機能、動体検知、双方向音声など、多くの機能を搭載しています。この価格帯でこれだけの機能を提供している点は、コストパフォーマンスが極めて高いと言えます。ただし、価格帯によるスコア上限が3.0であるため、相対的な評価としてはこの上限となります。