ieGeek 826-X

本製品は動体を自動的に追跡する機能を搭載しています。部屋の中を横切る人やペットなどの動きを検知すると、その対象を画面の中心に捉え続けるようにカメラの向きを自動で調整し録画を行います。ただし、商品の説明にもあるように、この機能は左右方向の追跡にのみ対応しており、上下方向への追尾は行われません。追跡開始のオン/オフや感度設定はアプリから可能です。限られた方向ですが、動く対象を見守る際には便利な機能です。

スマートフォンアプリからの操作により、カメラのレンズを水平方向に340度、垂直方向に115度の範囲で自由に動かすことが可能です。これにより、カメラを部屋の隅に設置しても、広範囲を見渡すことができます。気になる場所をピンポイントで確認したり、定期的に部屋全体を見回したりする際に役立ちます。物理的にレンズの向きを変えられるため、一台で広いエリアをカバーしたい場合に有効です。

カメラ本体にマイクとスピーカーが内蔵されており、離れた場所からスマートフォンアプリを通じて、カメラが設置されている場所にいる人やペットとリアルタイムで会話できる機能です。クリアな音声でのやり取りが可能で、留守番中のペットに話しかけたり、家にいる家族に声をかけたり、不審者に警告を発したりすることができます。映像だけでなく音声でのコミュニケーションも可能なため、見守りや簡易的な応答に便利です。

本製品には、映像内の特定のエリアのみを監視対象として設定し、そのエリア内でのみ動きを検知して通知を送る機能は搭載されていません。動体検知や人体検知は映像全体で行われるため、設定したエリア外での動き（例：視野の端を横切る動き）にも反応する可能性があります。特定の場所（例：窓際、ドア前など）だけを重点的に監視し、不要な通知を減らしたい場合には、この機能がない点は注意が必要です。

カメラ内蔵のマイクが周囲の音を拾い、設定した感度で異常な音や特定の音（赤ちゃんの泣き声や大きな物音など）を検知すると、スマートフォンに通知を送る機能を搭載しています。映像に映らない場所での異変や、音で状況を把握したい場合に役立ちます。夜間など静かな環境での異常音検知に有効です。音声検知をトリガーに録画を開始するように設定することも可能です。

物理的にレンズを覆い隠す、または一時的に録画・監視を完全に停止するような明確なプライバシーモード機能については、商品の説明に記載がありません。特定の時間帯や在宅時に監視を止めたい場合は、手動でカメラの電源を切るなどの対応が必要になる可能性があります。プライバシーを特に重視し、レンズを物理的にブロックしたい場合は、この点が不十分と感じられるかもしれません。

録画データの保存方法として、MicroSDカード（最大128GB）へのローカル保存に加えて、有料のクラウドストレージへの保存に対応しています。クラウド保存を利用することで、カメラ本体が破損したり盗難されたりした場合でも、録画データはインターネット上の安全な場所に保管されるため、重要な映像を失うリスクを減らせます。外出先から手軽に過去の映像を確認できるメリットもありますが、利用には別途費用がかかります。