刀舟技研 刀舟技研 三徳 包丁 (右利き用) 180mm 「 刀舟 青紙スーパー 」 和包丁 日本製 11718

本製品は刃とハンドルが別素材（刃：青紙スーパー、ハンドル：黒合板）で構成されており、一体構造ではありません。そのため、刃とハンドルの接合部に食材のカスが入り込む可能性があり、使用後の手入れには注意が必要です。特に、木製のハンドルは水濡れに弱いため、洗浄後はしっかりと水分を拭き取り、乾燥させることが重要です。一体構造の包丁に比べて、衛生面での管理に手間がかかる場合がありますが、伝統的な和包丁の多くはこの構造を採用しています。

本製品は刃に青紙スーパー、ハンドルに黒合板を使用しており、フルメタル構造ではありません。フルメタル構造の包丁は、全体が金属製であるため耐久性が高く、食洗機対応のものも多いですが、本製品はハンドルが木製のため、食洗機には対応していません。金属製ハンドルに比べて、手に馴染みやすいという利点がある一方で、水濡れや乾燥による劣化には注意が必要です。長く使用するためには、手洗いと適切な乾燥が不可欠となります。

本製品には、食材が刃に張り付きにくくするための特殊な刃面加工に関する記載はありません。しかし、「江戸研ぎ」という独自の研ぎ上げ手法により、刃先が薄く鋭角に仕上げられているため、食材への食い込みが良く、摩擦や抵抗が少ないとされています。これにより、食材が刃に吸い付くような感覚は軽減され、スムーズな切断が可能です。一般的な刃面加工とは異なるアプローチで、食材の離れやすさを追求していると言えます。

本製品には、刃の根元部分に指をかけるためのフィンガーレスト機能に関する明確な記載はありません。伝統的な和包丁の形状であり、フィンガーレストのような現代的なデザイン要素は通常見られません。しかし、熟練の職人による手打ちとバランス調整により、自然な握り心地と安定した操作性が追求されていると考えられます。使用者の手の大きさや握り方によっては、慣れるまでに時間がかかる可能性もありますが、基本的な使用には問題ないでしょう。

本製品は両刃形状であり、左右対称の刃付けが施されています。これにより、右利きの方だけでなく、左利きの方でも同様に使いやすい設計となっています。特に「江戸研ぎ」という独自の研ぎ上げ手法は、中心に対して3:7の位置に刃先を持っていき、片側を垂直気味に、反対側をハマグリの殻のような形に湾曲させるという特徴がありますが、これは両刃の範疇での特殊な研ぎ方であり、食材に対してまっすぐ刃が入りやすく、幅広い調理に対応できます。

本製品は「青紙スーパー」という高品質な鋼材を使用しており、さらに「火造り鋳造」や「焼入れ・焼戻し」といった伝統的な製法によって、刃の硬度が非常に高く保たれています。これにより、鋭い切れ味が長期間持続し、頻繁に研ぎ直す手間を軽減できます。高い硬度は刃こぼれのリスクも伴いますが、本製品は柔軟性も考慮されており、欠けにくさも追求されています。常に最高の切れ味を求める方にとって、この高硬度刃は大きな利点となります。