TASCAM DR-07MK II VER2 リニアPCMレコーダー

本製品には、AIによる高度なノイズキャンセル機能は搭載されていません。ただし、単一指向性ステレオコンデンサーマイクの性能や、録音レベルの調整、録音シーン選択機能などを活用することで、ある程度の音質調整は可能です。騒がしい環境でのクリアな録音を最優先する場合は、ノイズリダクション機能が充実した上位機種を検討する必要があります。このモデルは、比較的静かな環境での録音や、楽器演奏など特定の音源にフォーカスしたい場合に適しています。

音声起動録音（VOX）機能は搭載されていません。録音を開始するには、手動で録音ボタンを押す必要があります。無音部分を自動的にカットして録音データを効率化したい場合は、この機能がない点がデメリットとなる可能性があります。長時間の会議や講義などで、話者のいない時間を無駄なく処理したい場合は、手動での録音開始・停止管理が必要になります。この機能がないため、録音データの管理には注意が必要です。

録音した音声の再生速度を調整する機能は搭載されています。これにより、聞き取りにくい部分をゆっくり再生したり、内容を素早く確認したい時に早送り再生したりすることが可能です。例えば、講義の内容を復習する際に、重要な箇所を繰り返し聞いたり、全体を効率的に把握したりするのに役立ちます。ただし、最新モデルのようなAIによる自動調整機能はありませんが、基本的な再生速度の変更は可能です。

タイマー録音機能は搭載されていません。あらかじめ設定した時間に自動で録音を開始することはできません。例えば、決まった時間に始まるラジオ番組やオンライン講義などを録音したい場合、手動で録音を開始・停止する必要があります。録音し忘れを防ぐためには、アラーム機能などを併用するか、常に録音できる状態にしておくなどの工夫が必要です。この機能がないため、計画的な自動録音には向きません。

録音シーン選択機能は搭載されています。会議、インタビュー、音楽、野鳥など、録音環境に応じたプリセットを選択することで、最適な録音設定（マイク感度、周波数特性など）を簡単に適用できます。これにより、専門的な知識がない初心者でも、それぞれの状況に合わせたクリアで質の高い録音を行うことができます。録音設定に迷うことなく、すぐに高品質な録音を開始できる便利な機能です。

録音中にインデックスマークを付ける機能は搭載されていません。長時間の録音データから特定の箇所を探す際には、再生しながら手動で確認する必要があります。例えば、会議の決定事項や講義の重要なポイントなどを後から素早く見つけたい場合、この機能がないと少し手間がかかる可能性があります。最新のレコーダーには自動でマークを付与する機能もありますが、本製品では手動での管理が必要となります。