ウエスタンデジタル(Western Digital) Western Digital SSD 2TB WD Green 2.5インチ 内蔵SSD WDS200T2G0A-EC

WD Greenシリーズは、コストを抑えるために高度なハードウェア暗号化機能（例: OPAL、IEEE 1667）を搭載していないのが一般的です。WindowsのBitLockerなどのソフトウェア暗号化を利用することは可能ですが、ドライブ自体のハードウェアによる自動暗号化は行われません。セキュリティ要件が高い環境での利用には注意が必要です。

エンタープライズ向けや一部のプロフェッショナル向けSSDに搭載されているような、コンデンサなどを利用した高度な電源喪失保護機能は、WD Greenシリーズには期待できません。突然の停電などにより書き込み中に電源が断たれた場合、データの一部が破損したり、ドライブのファイルシステムに不整合が生じたりするリスクがあります。重要なデータはこまめに保存するか、信頼性の高いバックアップ手段と併用することをおすすめします。

WD Greenシリーズはその名の通り、電力効率を重視して設計されています。HDDと比較して消費電力が大幅に低く、特にノートパソコンに搭載した場合にバッテリーの持ち時間を延ばす効果が期待できます。アイドル時だけでなく、動作時の電力消費も抑えられているため、電力コストや発熱を気にする環境に適しています。

Western Digitalが提供する管理ソフトウェア「Western Digital SSD Dashboard」を利用することで、ドライブ内のデータを工場出荷時の状態に戻す「セキュア消去」を実行できます。これにより、物理的な破壊を伴わずに、第三者によるデータ復旧を困難なレベルまでデータを完全に消去することが可能です。ドライブを廃棄したり譲渡したりする際に個人情報などを保護するのに役立ちます。

一般的なSSDと同様に、WD Greenにも温度センサーが搭載されており、ドライブの温度を監視しています。もし内部温度が規定値を超えて上昇した場合、性能を一時的に制限する（サーマルスロットリング）ことで、ドライブが高温になりすぎるのを防ぎ、故障やデータ破損のリスクを低減します。PCケースのエアフローが十分でない場合や、連続した高負荷作業時にこの機能が働く可能性があります。