FightBox F8-PC すべてのボタンアーケードジョイスティックゲームコントローラ用PC 三和OBSF-24 OBSF-30 Leverless-Style

本製品はPCおよびAndroidデバイスとの互換性がありますが、PlayStation 5などの他の主要な家庭用ゲーム機には標準では対応していません。ゼロディレイアーケードUSBエンコーダーを使用していますが、対応プラットフォームがPCとAndroidに限定されるため、様々な環境でゲームを楽しみたいユーザーにとっては機能が不足していると言えます。特に格闘ゲームの主要プラットフォームであるPS5での使用を考えている場合は、別途コンバーターなどが必要になるか、使用自体が難しい可能性があります。購入前に、ご自身の使用環境に適合するかをよく確認する必要があります。

ソフトウェアによる簡単なボタン配置変更機能は備わっていないようです。レビューによると、特定の白いボタンの機能を変更するには、内部の配線を物理的に繋ぎ替える必要があるとのことです。天板が簡単に開けられるため内部へのアクセスは容易で、改造ベースとしては優れていますが、ボタンの割り当てを手軽に変更したい場合は、配線の知識や作業が必要となるため注意が必要です。ソフトウェアで直感的に設定を変更できるモデルに比べると、利便性は劣ります。

製品情報やスタッフレビューに、複数の設定プロファイルを保存・切り替えられる機能についての言及はありませんでした。ゲームタイトルごとや、練習時と対戦時で設定を変えたい場合に便利ですが、本製品にはそのような機能は搭載されていないと考えられます。使用するゲームや状況に応じて設定を変更したい場合は、その都度手動で対応する必要があり、やや手間がかかる可能性があります。この機能がないことは、複数のゲームを頻繁に切り替えるユーザーにとっては不便に感じられるかもしれません。

ゲーム中に誤って押してしまうボタン（PSボタン、Optionボタンなど）の入力を一時的に無効にするキーロック機能に関する記載はありません。トーナメントロックスイッチのような、競技中に不用意な中断を防ぐための機能は搭載されていないと考えられます。集中してプレイしている最中に、うっかりメニュー画面を開いてしまったりするリスクがあります。特にオンライン対戦や大会など、一瞬の誤操作が勝敗を分ける場面では、この機能がないことはデメリットとなり得ます。

SOCD（Simultaneous Opposing Cardinal Directions、前後左右同時押し）の処理については、デフォルト設定が上下同時押しで上優先になるなど、大会規約に抵触する可能性があるというレビューがあります。一方で、特定のボタン同時押し（MODE+START+下キーなど）でCPT準拠モード（ニュートラルや下優先）に切り替え可能という情報もあり、モード切替機能自体は搭載されているようです。ただし、設定方法や挙動の安定性は必ずしも明確ではないため、競技での使用を考えている場合は、ご自身で検証や設定変更が必要になる可能性があります。

コントローラー本体にヘッドセットやイヤホンを直接接続するためのイヤホンジャックは搭載されていません。音声出力やボイスチャットを利用する場合は、接続しているPCやゲーム機本体側のオーディオ端子を使用する必要があります。PlayStationシリーズなど、コントローラーにイヤホンジャックが付いていることが一般的なプラットフォームでの使用を想定している場合、この点は不便に感じられるかもしれません。特にPCでプレイする場合でも、配線が煩雑になる可能性があります。

ボタンや筐体の一部を発光させるRGBライティング機能については、製品情報やレビューに一切言及がありません。商品画像を見ても発光している様子はなく、視覚的な装飾機能は搭載されていないと考えられます。Razer Chromaのようなカスタマイズ可能なLEDイルミネーションを求めるユーザーには適していません。機能自体に影響はありませんが、コントローラーの見た目を華やかにしたい場合は物足りなく感じるでしょう。