Audio Technica(オーディオテクニカ) AT2020GM コンデンサーマイク

本製品は単一指向性のみであり、指向性を切り替える機能は搭載されていません。マイクの正面からの音をクリアに捉えることに特化しており、ボーカルや楽器、配信など、特定の音源を収録する用途に適しています。複数の話者を同時に録音したり、部屋全体の環境音を拾いたい場合には不向きですが、個人のクリエイターが自宅で集中して録音する際には、この単一指向性がノイズ抑制に役立ちます。

本製品のマイク本体にはゲイン調整機能は搭載されていません。ゲイン調整は、接続するオーディオインターフェースやミキサー側で行う必要があります。これにより、マイク本体の回路をシンプルに保ち、音質への影響を最小限に抑える設計となっています。ユーザーは使用する機材に合わせて適切なゲイン設定を行うことで、音割れを防ぎ、クリアな音声を収録できます。

本製品にはポップガード機能は内蔵されておらず、付属品にも含まれていません。息による破裂音（ポップノイズ）はコンデンサーマイクで発生しやすいため、クリアな音声収録のためには別途ポップガードの購入が強く推奨されます。特にボーカル録音やナレーション、配信など、マイクに口が近づく用途では必須のアクセサリーとなります。

本製品には専用スタンドマウントが付属していますが、これはマイクを固定するためのものであり、本格的なショックマウントのような振動吸収機能は限定的です。机からの振動やケーブルの接触音など、物理的な衝撃によるノイズを完全に防ぐことは難しいため、より高いノイズ対策を求める場合は、別途専用のショックマウントの導入を検討することをおすすめします。

本製品にはローカットフィルター機能は搭載されていません。エアコンの稼働音や室内の低周波ノイズ、あるいは声の低音域の不要な響きなどをカットしたい場合は、接続するオーディオインターフェースやミキサー、またはDAWソフトウェアの機能を利用する必要があります。マイク本体で手軽にノイズ対策を行いたい場合には、この機能の有無が選択のポイントとなるでしょう。

本製品はXLR接続のマイクであり、マイク本体にヘッドホン端子やダイレクトモニタリング機能は搭載されていません。録音中の音声をリアルタイムで確認するには、接続するオーディオインターフェースやミキサーに搭載されているダイレクトモニタリング機能を利用する必要があります。これにより、遅延のないモニタリングが可能となり、歌や演奏のピッチやタイミングを正確に確認しながら収録を進めることができます。