NZXT CAPSULE WHITE AP-WUMIC-W1

本製品はカーディオイド（単一指向性）に固定されており、指向性を切り替える機能は搭載されていません。単一指向性はマイク正面の音をクリアに拾うため、一人での配信やボーカル録音には適していますが、複数人の会話や広範囲の音を収録したい場合には不向きです。このため、用途が限定される可能性があります。

マイク本体にはゲイン調整用の物理ダイヤルがなく、専用ソフトウェア「NZXT CAM」を介してゲイン調整を行う必要があります。これにより、マイクの入力感度を細かく設定し、音割れを防いだり、小さな音を拾いやすくしたりすることが可能です。ソフトウェアでの調整は柔軟性がありますが、リアルタイムでの素早い調整にはやや手間がかかる場合があります。

本製品はマイク本体にポップガードが内蔵されており、別途アクセサリーを用意することなく、息の破裂音（ポップノイズ）や風切り音を効果的に軽減します。これにより、マイクに口元を近づけて話す際でも、クリアで聞き取りやすい音声を収録することが可能です。特にボーカルやナレーション、ゲーム実況など、声が主体のコンテンツ制作において、音質の向上に大きく貢献します。

本製品にはショックマウントが搭載されており、マイクスタンドやデスクから伝わる振動ノイズを効果的に吸収します。これにより、机を叩く音やキーボードの打鍵音、足音などがマイクに伝わりにくくなり、よりクリアな音声を収録できます。特に卓上スタンドで使用する場合や、振動が発生しやすい環境での使用において、不要なノイズの混入を防ぎ、音質の安定に寄与します。

本製品にはローカットフィルター機能は搭載されていません。ローカットフィルターは、エアコンの低周波ノイズや床からの振動音など、不要な低音域のノイズをカットする機能です。この機能がないため、環境によっては低音ノイズが収録される可能性があります。必要に応じて、DAWソフトウェアや配信ソフトウェア側でイコライザー処理を行うことで対応できます。

本製品にはダイレクトモニタリング機能に関する記載がありません。ダイレクトモニタリング機能は、マイクに入力された音声を遅延なくヘッドホンでリアルタイムに確認できる機能です。この機能がない場合、PCを介したモニタリングとなり、わずかな遅延が発生する可能性があります。特に歌の録音や楽器演奏の際に、自分の声や演奏を正確に確認したい場合には、この点が考慮事項となります。