TP-Link 3MP Wi-Fi対応 ネットワークカメラ Tapo C210/A

カメラの視野内で動体を検知すると、その動きに合わせて自動でカメラの向きを調整し追跡する機能が搭載されています。これにより、動き回るペットや人物などを画面中央に捉え続けることができます。最上位機種のようなAIによる人物やペットの高度な識別機能はありませんが、基本的な追跡機能は備わっており、見守りや簡単な記録には十分役立ちます。アプリから追跡機能のオン/オフを設定可能です。

スマートフォンアプリから、カメラレンズの向きを水平方向に360度、垂直方向に114度と広範囲に遠隔操作することが可能です。これにより、部屋の隅に一台設置するだけで、広い範囲をカバーして見渡すことができます。気になる場所をピンポイントで確認したり、部屋全体を巡回させたりするのに便利です。設置場所を変えずに様々な角度からの映像を得られるため、監視の自由度が高まります。

カメラ本体に内蔵されたマイクとスピーカーを通して、アプリからカメラの向こう側と会話ができる機能です。留守番中のペットに話しかけたり、帰宅した家族に声をかけたり、簡易的に来訪者と話したりすることができます。音声も比較的クリアに聞こえますが、一部のユーザーレビューでは音声の遅延や途切れ、マイク（こちらからの呼びかけ）が機能しないといった不具合が報告されています。利用環境や個体差がある可能性があります。

商品情報を見る限り、映像内の特定のエリアを指定して、そのエリア内でのみ動きを検知して通知を送る機能は搭載されていないようです。動体検知機能はありますが、基本的には画面全体の動きに反応するものと考えられます。特定の場所のみを重点的に監視し、カーテンの揺れなど不要な通知を減らしたい場合には、この機能を持つ上位モデルを検討する必要があります。

カメラ周辺の音を検知する機能が備わっており、設定した音量以上の音に反応してスマートフォンに通知を送ることが可能です。赤ちゃんの泣き声やペットの鳴き声、大きな物音など、映像に映らない場所での異変を音で捉えることができます。これにより、映像だけでは見落としがちな状況の変化にも気づくことができます。ただし、音の種類をAIで識別するような高度な機能ではありません。

カメラのレンズを物理的に覆ったり、一時的に監視・録画機能を停止したりするプライバシーモードに関する機能の記載はありません。使用しない際に映像が記録されるのを避けたい場合は、手動でカメラの電源を切るなどの対応が必要になります。常時設置して使用する場合、自宅で過ごす際のプライバシーについて考慮が必要となる可能性があります。

録画データは、カメラ本体に挿入したMicroSDカード（最大512GBまで対応）へのローカル保存に加え、TP-Linkが提供する有料のクラウドストレージサービス「Tapo Care」を利用することでクラウド上に保存することも可能です。クラウド保存を利用すれば、カメラ本体が破損したり盗難されたりしてもデータは失われず、外出先からいつでも簡単に過去の映像を確認できます。サービス利用には別途費用がかかります。