Locatis TENBT02-BK

Bluetooth 5.0に対応しており、一般的な使用では安定した接続が期待できます。しかし、一部のユーザーからは、NumLockの誤動作や、特定の環境下での接続不安定性が報告されており、常に完璧な接続が保証されるわけではありません。最新規格のBluetooth 5.2と比較すると、通信速度や省電力性で劣る可能性があります。価格帯を考慮すると標準的な性能と言えますが、重要な作業での使用には注意が必要です。

アイソレーションパンタグラフ方式を採用し、キーピッチは約19mmと標準的です。ノートPCのような打鍵感で、多くのユーザーから打ちやすいと評価されています。特に、カッコキー（()）やカンマキー（,）が直接入力できる点は便利です。しかし、一部のレビューでは「00」キーの位置が標準的な配列と異なり、戸惑うという意見や、キーの反応が不安定で、特定の数字キー（5や0）が時折反応しないという深刻な問題が報告されています。この反応性の問題は、正確な入力が求められる場面では大きな欠点となり、スコアを大きく下げます。

Windows 10、macOS 10.10以降、iPadOS 14以降に対応しており、主要なOSでの利用が可能です。マルチペアリング機能により、最大3台のデバイスと登録・切り替えができる点も便利です。しかし、Mac環境では「=」キーが「_」として入力されるという報告があり、OS間の互換性に一部問題が見られます。Androidデバイスへの対応については明記されていません。最新のワイヤレステンキーはより広範なOSやデバイスに対応している場合が多いため、この点はやや限定的と言えます。

最大3台までのマルチペアリングに対応しており、複数のデバイスを切り替えて使用する際に便利です。また、「ESC」「()」「Tab」「,」といった、表計算や文章作成で役立つキーが搭載されている点も評価できます。Windows専用ですが、電卓キーも備わっています。一方で、バックライト機能や、キー割り当てをカスタマイズできるホットキー機能などは搭載されていません。これらの機能は、より高機能なテンキーに多く見られるため、本製品は基本的な付加機能に留まると言えます。価格帯を考慮すると、マルチペアリング機能は十分な価値を提供しています。

ブランド名「Locatis」は、一般的に広く認知されているメーカーではありません。メーカーとしては「ミヨシ」の名前がありますが、Locatisブランド自体の信頼性に関する情報は限られています。保証期間は1年間と標準的ですが、新興ブランドやあまり知られていないブランドの場合、長期的なサポートや品質保証に対する懸念が残る可能性があります。価格帯を考慮すると、この信頼性レベルは妥当かもしれませんが、より安心感を求めるユーザーには不向きかもしれません。

販売価格3467円は、ワイヤレステンキーとしては比較的手頃な価格帯です。最新のBluetooth 5.2やUSB充電といった機能はありませんが、最大3台のマルチペアリング、薄型軽量設計、便利な特殊キー搭載など、価格に見合う機能は備えています。一方で、キーの反応性やMacでの互換性といった課題も存在するため、価格相応のトレードオフがあると言えます。予算を抑えつつ、基本的なテンキー機能と携帯性を重視するユーザーにとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢となり得ます。