FIFINE AmpliGame A6V

本製品は単一指向性（カーディオイド指向性）に固定されており、双指向性や全指向性など、複数の指向性を切り替える機能は搭載されていません。そのため、特定の方向からの音源に焦点を当てた録音には適していますが、複数人での対談や周囲の環境音を含めた広範囲な音を収録したい場合には不向きです。しかし、ゲーム実況や個人配信、Web会議といった一般的な用途では、単一指向性で十分な性能を発揮します。

マイク底部にゲイン調整ノブが搭載されており、マイクに入力される音の大きさを手動で調整することが可能です。これにより、音源の距離や声量に合わせて適切なレベルに設定し、音割れを防いだり、小さな音をクリアに拾ったりすることができます。PCのサウンド設定とは独立して調整できるため、直感的に操作でき、録音や配信中の音量管理が容易になります。

パッケージにメッシュポップフィルターが付属しており、マイクに直接息が当たることで発生する「パ行」や「バ行」などの破裂音（ポップノイズ）や、息吹音、ヒス音といった雑音を効果的に軽減します。これにより、ボーカルやナレーション、スピーチなどの収録時に、よりクリアで聞き取りやすい音声をリスナーに提供することが可能になります。

マイク本体の下端に弾力性に優れたゴムバンドが付いたショックマウントが搭載されており、机の振動やマイクスタンドからの衝撃がマイク本体に伝わるのを防ぎます。これにより、キーボードの打鍵音、マウスの操作音、机を叩く音など、不要な低周波ノイズや振動による雑音を大幅に軽減し、クリアな音声収録をサポートします。

本製品には、エアコンの稼働音やPCのファンノイズ、室内の反響音などの低周波ノイズをカットするローカットフィルター機能は搭載されていません。そのため、環境音が多い場所での使用や、よりクリアな音声を目指す場合は、別途ソフトウェアによるノイズ処理が必要になる可能性があります。しかし、一般的なゲーミングやボイスチャット用途であれば、付属のポップガードやショックマウントによる対策で十分な場合も多いです。

本製品にはヘッドホンジャックが搭載されておらず、マイクに入力されている音声をリアルタイムで直接モニターするダイレクトモニタリング機能は利用できません。そのため、自分の声や楽器の音を遅延なく確認しながら録音や配信を行うことはできません。この機能が必要な場合は、別途オーディオインターフェースを介するか、ヘッドホンジャック付きの別モデル（例: AmpliGame A8）を検討する必要があります。