QZT QZT ボイスレコーダー ICレコーダー 32GB

本製品は「VOR自動音声検知録音」機能を搭載しています。これにより、周囲の音声を感知して自動で録音を開始し、音がなくなると一時停止するため、無音部分を省いて効率的に録音できます。バッテリーやストレージ容量の節約に役立ち、後から聞き返す際にも重要な会話部分だけを確認しやすくなります。会議や講義など、話者がいない時間がある場合に便利な機能です。感度調整機能の有無など、詳細な設定については情報が限られています。

低周波ノイズを軽減するローカットフィルター機能は、製品情報からは確認できませんでした。ただし、「2マイクノイズキャンセル」機能が搭載されており、周囲の騒音を抑えるための一般的なノイズリダクション処理は行われます。エアコンの音やプロジェクターのファンノイズなど、特定の環境ノイズをピンポイントで除去する機能ではなく、広範囲な騒音に対して効果を発揮する可能性があります。静かな環境以外での録音時には、多少の環境音が入り込む可能性が考えられます。

録音した音声ファイルの再生速度を調整する機能に対応しています。製品情報によると、16段階で変速再生が可能であり、かなり細かく速度を調整できると考えられます。これにより、聞き取りにくい音声をゆっくり再生して内容を正確に把握したり、長時間の録音データを効率的に早聞きで確認したりすることができます。語学学習でのシャドーイングや、会議録音の議事録作成時の聞き返しなど、幅広いシーンで再生時の利便性を高める重要な機能です。

録音中に重要な箇所に目印を付けるマーカー機能については、製品情報に記載がありませんでした。そのため、後から特定の箇所に素早くジャンプする機能は利用できない可能性が高いです。長時間の録音データを聞き返す際に、手動で目的の場所を探す必要があるため、議事録作成時などにはやや手間がかかるかもしれません。マーカー機能は、内容確認の効率化に大きく貢献する機能なので、これが無い点は上位機種との違いと言えます。

録音シーンに合わせて最適な設定を自動で選択するシーンセレクト機能については、製品情報に明確な記載がありませんでした。「録音シーンを設定する」というフレーズはありますが、これが一般的なシーンセレクト機能を指すかは不明です。手動で録音設定（マイク感度、ノイズリダクションレベルなど）を調整することは可能かもしれませんが、会議用、講義用といったプリセットを選ぶだけで自動で最適な設定になる機能は搭載されていないと考えられます。そのため、録音環境に応じた細かな設定はユーザー自身で行う必要があります。

内蔵メモリに加えて、市販のmicroSDカードなどを挿入して記録容量を拡張する機能は搭載されていません。本製品の記録容量は内蔵されている32GBメモリのみとなります。これにより、高音質設定での長時間の連続録音や、大量の録音データを本体に保存しておく場合には容量不足になる可能性があります。容量を気にせず使いたい場合や、録音データをカードで管理したい場合には、この機能がない点が制約となります。