ASRock B760 PRO RS/D4 WIFI 90-MXBMY0-A0UAYZ

本製品はIntel LGA 1700ソケットに対応するB760チップセットを搭載しており、Intelの第12、13、14世代Coreプロセッサを安定して動作させることが可能です。B760チップセットは、一般的な用途やゲーミングにおいて十分な性能と安定性を提供しますが、上位のZシリーズチップセットと比較すると、CPUのオーバークロック機能やPCIeレーン数などで制限があります。また、DDR4メモリに対応しているため、最新のDDR5メモリと比較するとメモリ帯域幅や速度の面で劣ります。しかし、DDR4メモリはDDR5よりも安価であり、既存のDDR4資産を有効活用したいユーザーにとってはコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。チップセット自体の安定性は高く、日常的な使用においては問題ありません。

本製品はATXフォームファクタを採用していると推測され、一般的なPCケースに搭載可能です。しかし、拡張性にはいくつかの制限が見られます。まず、対応メモリがDDR4で最大容量が32GBと、最新のDDR5対応マザーボードや大容量メモリを必要とする用途には不向きです。グラフィックカード用のPCI Express x16スロットは1つと見られ、複数のグラフィックボードを搭載するマルチGPU構成には対応していません。また、高速なM.2 SSDスロットやSATAポートの具体的な数に関する情報が不足しており、ストレージの拡張性については別途確認が必要です。USBポートもUSB2.0が4つと記載されているのみで、最新の高速USB規格（USB 3.2 Gen2x2など）のポートがどの程度搭載されているかは不明です。

本製品のVRM（電圧レギュレータモジュール）のフェーズ数や具体的な冷却機構（ヒートシンクの有無やサイズ）に関する詳細な情報が提供されていません。VRMはCPUに安定した電力を供給する重要な部分であり、その品質と冷却性能はシステムの安定性やCPUのパフォーマンスに直結します。ASRockのPRO RSシリーズは一般的に堅実な設計がされていますが、ハイエンドモデルのような強力な電源回路や大型ヒートシンクは期待できない可能性があります。そのため、高性能なCPUを搭載して長時間の高負荷作業やオーバークロックを行う際には、VRMの発熱に注意し、適切なエアフローを確保することが重要です。

ASRockのマザーボードは、一般的にUEFI BIOSが直感的で分かりやすいと評価されています。本製品も同様に、初心者から中級者までがPCの設定を容易に行えるようなインターフェースを提供していると推測されます。CPUやメモリの設定、ブート順の変更、ファンコントロールなど、基本的な項目は網羅されているでしょう。また、BIOSアップデート機能はマザーボードの基本的な機能として備わっていると考えられ、これにより将来的に新しいCPUへの対応やシステムの安定性向上、セキュリティパッチの適用などが可能になります。ただし、USBメモリだけでCPUやメモリなしにBIOSを更新できる「BIOS Flashback」のような高度な機能の有無は、商品情報からは確認できません。