UGREEN UGC2772 キャプチャーカード

本製品にはHDMIパススルー機能はありません。入力はUSB-C (DisplayPort Alt Mode) のみで、接続したPCやタブレットの画面に映像を表示させる形式です。これにより、キャプチャ対象のデバイスの映像を、キャプチャしているPCやタブレット上で確認しながら操作することになります。別のモニターに遅延なくゲーム画面を表示させながらキャプチャするという一般的なパススルー機能とは異なります。HDMI出力のみのモニターを接続することはできません。

本製品の入力端子はUSB-C (DisplayPort Alternate Mode) のみです。一般的なキャプチャーカードが備えるHDMI入力端子はありません。そのため、PS4、PS5、Xbox、ブルーレイプレーヤーなど、HDMI出力のみを行うデバイスからの映像を取り込むことはできません。対応するのはUSB-CポートからDisplayPort信号を出力できるデバイスに限られます。この点が、従来の多くの外部入力対応キャプチャー製品とは大きく異なります。用途が限られるため、購入前には接続したいデバイスの出力形式を必ず確認してください。

製品情報や仕様、スタッフレビューを確認した限りでは、本製品本体に録画開始/停止用の物理ボタンは搭載されていないようです。録画の開始・停止は、接続したPCやタブレット上で動作するキャプチャソフトウェア（OBS Studioなど）から行う必要があります。本体のボタンで手軽に録画を始めたい、あるいはPC操作が煩わしいと感じるユーザーにとっては、この点は不便に感じるかもしれません。ソフトウェア操作に慣れているユーザーであれば問題なく使用できます。

製品情報や画像からは、外部マイクを直接接続するためのマイク入力端子（例えば3.5mmジャックなど）は確認できません。音声を取り込む場合は、USB接続のマイクを使用するか、PCのマイク入力端子を使用し、キャプチャソフトウェア上で映像と音声をミキシングする必要があると考えられます。ゲーム実況などで自分の声を映像に加える場合、別途マイクやオーディオインターフェースを用意する必要がある点は留意が必要です。手軽にマイク音声をミックスしたいユーザーには不向きです。

本製品は、接続するキャプチャソフトウェア側で録画解像度を選択できます。最大で2K@30Hzまたは1080P@60FPSでのキャプチャに対応しており、ユーザーは用途やPCスペックに応じてこれらの解像度・フレームレートを選べます。例えば、滑らかさを重視するなら1080P/60FPS、解像度を優先するなら2K/30Hzといった選択が可能です。ただし、入力された映像がキャプチャ設定以上の解像度であっても、設定された解像度で出力されるため、入力解像度とキャプチャ解像度を合わせるか、入力より低い設定にする必要があります。

本製品は、OBS Studio、XSplit、Streamlabs、YouTube、Facebookなど、Windows/macOS/iPadOS/Android上で動作する主要なライブストリーミングおよびビデオキャプチャソフトウェアと互換性があります。プラグアンドプレイで認識されるため、特別なドライバーのインストールは不要です。これにより、ユーザーは使い慣れたソフトウェア環境で、映像の取り込み、録画設定、配信設定などを自由に行えます。広く普及しているソフトウェアに対応しているため、新規ユーザーでも比較的容易に利用を開始できます。