WTW 塚本無線 WTW-W1

本製品は自動追跡機能は搭載していません。カメラの画角内で動くものを自動で追いかけることはできません。そのため、監視したい対象が動き回る場合は、その動きを捉え続けるためには、カメラの設置場所や向きを考慮する必要があります。定点での監視には対応していますが、広範囲や動的な対象の追跡は手動操作もできないため不向きです。この機能がないことは、動き回るペットや子どもを見守りたい場合には大きな制約となります。

本製品は首振り（パン/チルト）機能は搭載していません。カメラのレンズの向きは物理的に設置時に調整する必要があります。スマートフォンアプリからの遠隔操作でカメラの向きを変えることはできません。これにより、一度設置するとその画角内の映像しか確認できません。広い部屋全体を見渡したり、特定の場所をピンポイントで確認するために角度を変えたりすることはできないため、設置場所を慎重に選ぶ必要があります。可動範囲をカバーしたい場合は、複数台設置するか、この機能を持つ上位機種を検討する必要があります。

本製品は双方向音声機能を搭載しています。カメラ本体にマイクとスピーカーが内蔵されており、専用スマートフォンアプリを通じてカメラが設置された場所と遠隔地で相互に会話することができます。留守中の家族やペットに優しく話しかけたり、カメラの向こうにいる人物に警告を発したりと、映像だけでなく音声でのコミュニケーションが可能です。レビューでも会話ができるというコメントがあり、機能は利用できるようです。これにより、映像だけでは伝わらない状況を音声で補完し、リアルタイムでのやり取りが行えます。

本製品が映像内の特定のエリアを指定して、そのエリア内でのみ動きを検知する機能（アクティビティゾーン設定）に対応しているかは、製品情報からは確認できません。一般的な動体検知は搭載していると考えられますが、不要なエリア（例：窓の外の動き、ペットの日常的な移動範囲など）での検知を除外する設定はできない可能性が高いです。この機能がない場合、誤検知による通知が多くなり、本当に重要なアラートを見逃しやすくなる可能性があります。特定の場所に絞って効率的に監視したい場合には不向きです。

本製品が赤ちゃんの泣き声やガラスの割れる音など、特定の種類の音を識別して検知する音声検知機能に対応しているかは、製品情報からは確認できません。レビューに「人物の検出は素晴らしく検知したら音で知らせてくれます」という記載がありますが、これはカメラ側が音を出す機能であり、音の種類を識別して通知する機能とは異なります。映像に映らない場所での異変や、音で状況を把握したい場合には、この機能がないと検知が難しくなります。見守りや防犯の精度を高める上で重要な機能ですが、本製品にはない可能性が高いです。

本製品は物理的にレンズを覆い隠すようなプライバシーシャッター機能は搭載していません。また、アプリ上でのワンタッチで簡単に録画・監視を一時停止するプライバシーモードがあるかも製品情報からは確認できません。家族が在宅している時など、監視を避けたい時間帯には、手動で電源を切るなどの対応が必要になる可能性があります。カメラの設置場所によっては、常時監視されている状態になるため、プライバシーを重視する方にはこの点は留意が必要です。安心して自宅で過ごすためには、この機能の有無は重要な要素となります。

本製品は録画データをインターネットを通じて塚本無線が契約する国内サーバーへ保存する機能を備えているようです。これにより、カメラ本体が破損したり盗まれたりした場合でも、録画データはサーバーに残るため、証拠保全の面で有利です。ただし、このクラウド保存が有料サービスなのか、無料の範囲でどの程度の期間・容量が利用できるのかなど、詳細な仕様は製品情報からは不明です。一般的なクラウド録画サービスと比較して、機能や料金体系、保存期間などが異なる可能性があるため、購入前に確認するか、主にMicroSDカードでのローカル保存を想定した方が良いかもしれません。