StoneStorm Q670 6-Bay NAS 4 * 2.5GBE Mini-ITX マザーボード LGA1700

商品情報にはUSB BIOS FlashBack機能に関する記載がありません。この機能は、CPUやメモリがなくてもBIOSをアップデートできる便利な機能ですが、本製品には搭載されていないようです。BIOSのアップデートが必要な場合は、CPUとメモリを搭載した状態で通常のBIOS更新手順に従う必要があります。この機能がないことで、初期セットアップ時やCPU交換時のBIOS互換性問題が発生した場合に、手間がかかる可能性があります。

本製品はオンボードM.2 Eキースロットを搭載しており、PCIeシグナリングとCNVIプロトコルワイヤレスNICをサポートしています。また、スペック情報にも「通信形式: Wi-Fi」と記載があるため、別途対応するM.2 Wi-Fiモジュールを装着することで無線LAN機能を利用できます。これにより、有線LANケーブルの配線が難しい場所でもネットワークに接続できる柔軟性を提供します。ただし、Wi-Fiモジュール自体は別途購入が必要となる場合がありますので、その点は注意が必要です。

このマザーボードは、デュアルLAN機能どころか、4つの2.5GbE LANポートを搭載しています。これにより、複数のネットワークに同時に接続したり、リンクアグリゲーション（複数のLANポートを束ねて帯域幅を増やす技術）を利用して高速なデータ転送を実現したりすることが可能です。NASやサーバー用途では、ネットワークの冗長性や帯域幅の確保が非常に重要となるため、このクアッド2.5GbE LANは大きな強みとなります。特に、vPro対応のi226-LMポートも含まれており、リモート管理機能も利用できます。

商品情報にはM.2 SSD用のヒートシンクが付属しているという記載がありません。M.2 NVMe SSDは高速なデータ転送を行うため、発熱しやすい傾向があります。ヒートシンクがない場合、連続した高負荷時にはSSDの温度が上昇し、性能が低下する（サーマルスロットリング）可能性があります。特に、本製品はM.2スロットが多数あるため、複数の高速SSDを使用する際には、別途M.2ヒートシンクの購入を検討するか、ケース内のエアフローを十分に確保することが推奨されます。

商品情報にはLEDイルミネーション機能に関する記載がありません。このマザーボードは、ゲーミングPC向けのような視覚的な装飾よりも、NASやサーバーとしての機能性と実用性を重視した設計思想であると考えられます。ケース内部を光らせてドレスアップしたいユーザーにとっては物足りないかもしれませんが、サーバー用途では通常、ケースは目立たない場所に設置されることが多いため、この機能の有無はほとんど影響しないでしょう。機能性を重視するユーザーには問題ありません。

商品情報にはオーディオ・ノイズガード機能に関する記載がありません。本製品はNASやネットワークアプライアンスとしての利用を主眼に置いているため、高音質なオーディオ出力は主要な機能ではありません。基本的なオーディオインターフェースは搭載されていますが、オーディオ回路のノイズ対策に特化した機能は期待できないでしょう。もし高音質なオーディオ再生を求める場合は、別途サウンドカードの導入や外部DACの使用を検討する必要があります。一般的なサーバー用途であれば、この機能の有無は問題になりません。